年収1億円「中華系販売員」が実践する超スゴ技 日本人と真逆発想でお金持ちの心を鷲づかみ
このように億単位を稼ぎ出す中華系セールスは、ありとあらゆる手を使って顧客との距離を縮め、まずは身近な存在になろうとします。ときには日常生活に役立つ情報なども提供してくれますから、そんな話は顧客にとって付加価値になりますね。ただし、彼らは顧客に何を話そうとも、「論理」ではなく「感情」で揺さぶりをかけてきます。
「病気になったら、医療保険には入れなくなります」
「若いうちに終身で入っておいたほうが、保険料はずっと安いです」
「このサービスを受けるなら今のうちです、もうすぐ値上がりします」
返事を渋る顧客に対しては、「不安」という誰もが持っている感情や、「絶対損したくない、得をしたい」という欲望を揺さぶるのです。
実際、数字を駆使してたんたんと説明するような中華系セールスはいません。五感を働かせながら、目の前の顧客がどういう「感情」でいるかを読み解き、話を展開するタイプばかりです。プレゼンテーションをする場合も長々と説明するようなタイプは皆無。ビジュアルを使ったりして顧客がワクワクする工夫を凝らす人が多いですね。
AIロボットは億単位を稼ぎ出すセールスになれない
最近、シンガポールでは、AIロボットが窓口で迎えてくれる保険会社などが増えています。AIロボットは、顧客の相談に応じられるようにプログラミングされていて、顧客にセールスも行います。
人間のセールスの場合、顧客の名前を忘れてしまったりすることもありますが、AIロボットは「記憶の仕組み」が作り込まれています。顧客情報をログにして完璧に保管することもできますし、優秀なセールスの知識や経験などをロボット自らにコピーできれば、それこそ億単位を稼ぎ出すセールスになるかもしれません。
しかし、大きな金額のモノやサービスをAIロボットに相談をして買いたい、という人はどれだけいるでしょうか。ロボットと一緒に食事をしたり、家族のことを相談したりする、というのも考えにくいでしょう。
私は、今後AI時代が本格的に到来しても、億単位を稼ぎ出すセールスはロボットではない、優秀な人であると思っています。伝統的な営業の「GNP」など、AIロボットにはまねできないテクニックです。人が心を込めてGNPをするからこそ、付加価値として顧客に受け入れられるのです。
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