日経平均は反発、景気敏感株中心に買い  東証1部の任天堂は好材料で一時17%超上昇

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 4月19日、東京株式市場で日経平均は反発した。前日の米国株高など外部環境の落ち着きを好感し、景気敏感株を中心に買いが入った。写真は東京証券取引所で昨年2月撮影(2019年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発した。前日の米国株高など外部環境の落ち着きを好感し、景気敏感株を中心に買いが入った。ただ、10連休が接近し、ポジションを積極的に積み上げる姿勢は限られ、上昇一服後はもみあいを続けた。東証1部の出来高は今年最低。個別では任天堂<7974.T>や同社の関連株が急伸した。

TOPIXは前日比0.12%高と小反発で取引を終えた。ファーストリテイリング <9983.T>が連日の上場来高値更新となり、日経平均を約49円押し上げる要因となった。日経平均をTOPIXで割ったNT倍率<.NTIDX>は13.73倍に上昇した。

東証1部の売買代金は辛うじて2兆円を上回った。このうち任天堂の売買代金が3507億円と、1銘柄で全体の約17%を占めた。

中国広東省当局が中国インターネットサービス大手、騰訊控股(テンセント・ホールディングス)に対し、任天堂の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」を流通させることを認可したことが材料視された。任天堂株は一時17%超高。節目の4万円を突破し、昨年10月以来の高値を付ける場面があった。ホシデン<6804.T>、メガチップス<6875.T>、ミネベアミツミ<6479.T>など任天堂関連株も軒並み高となった。

業種別では任天堂の急伸により、その他製品が上昇率トップ。機械、電気機器などハイテク関連が堅調だった。半面、鉱業が安く、空運、陸運がさえない。全体相場については「今晩の米国市場が休場となるため、ポジション調整の範囲内にとどまった」(水戸証券・投資顧問部チーフファンドマネージャーの酒井一氏)との声が聞かれた。

東証1部の騰落数は、値上がり1147銘柄に対し、値下がりが899銘柄、変わらずが95銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      22200.56 +110.44

寄り付き    22238.07

安値/高値   22162.23─22250.37

 

TOPIX<.TOPX>

終値      1616.93 +1.96

寄り付き    1621.23

安値/高値   1615.38─1623.52

 

東証出来高(万株) 92898

東証売買代金(億円) 20208.93

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