自己肯定感が低い人に表れる危ない5つの特徴 他人に認めてもらいたい感情は危険?

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1.過去の失敗へのこだわりやトラウマがある

失敗した経験は、強く印象に残ります。その印象があまりに強いと、同じ失敗を繰り返したくないという意識が高まり、これが自己肯定感を低くするトリガーとなります。その原因は「自尊感情」と「自己受容感」の低さにあります。

自尊感情とは、自ら生きる価値を認識し、自分の生かされた命を大切にする感情。自己受容感とは、自分のポジティブな面もネガティブな面もあるがままに認められる感情です。それらが低いと、過去の失敗そのものは変えることができないにもかかわらず、「自分はダメだった」「もっとこうするべきだった」といつまでも思い悩んでしまうのです。

自分で「決められない」人は危ない

2.他人との比較や劣等感の意識が強い

身近にいる人をライバルとして定め、競い合うことで力を伸ばすというのは、勉強や仕事で成果を出すために有効な方法です。しかし、それが正しく機能するのは、自己肯定感が高まっているときです。

自己肯定感が低い人は、自分がいくら頑張って営業成績を上げても、「でも、Aくんのほうが金額ベースでは上だから」と劣っている点を探して、自己否定しまうのです。これも根底には「自尊感情」の低さが要因としてあります。他人と比較することで、嫉妬心や劣等感から感情をすり減らしてしまうのです。

3.いつも「できない」と思ってしまう

何かをはじめようとプランを立てても、すぐに「できない」と思ってしまう人がいます。それは「自己効力感」の低さが原因です。自己効力感とは、自分にはできると思える感覚であり、それが高ければ、自分は何かを成し遂げることができると信じられる状態になるのですが、低下すると行動する気力が湧いてきません。

加えて、自分を信頼して行動する「自己信頼感」が欠けていると、自分の価値観に従うこともできないから、何事に対しても消極的になり、挑戦していたことを途中で諦めてしまう傾向が強くなります。

4.周囲への依存度が強い

自分で主体的に物事を決め、実行する場面が減る。つまり、「自己決定感」が低下していくと、周囲への依存度が増します。上司や先輩、取引先の意向を優先するようになるのです。そうすると、人に決めてもらったことを実行するため、失敗しても上司や先輩のせいにするという、他責的な傾向が強まっていきます。依存的、他責的な態度が定着してしまうと、何かを決断しなければならない局面に向き合ったときに、足踏みを続けることになります。

5.人のために頑張ることができない

周囲の人や社会とのつながりのなかで、自分が役立っているという感覚を「自己有用感」といいます。私たちの先祖は、狩猟民族も農耕民族も集団生活を送ってきました。その頃の記憶は失われても、集団の中で役立つ喜びは本能に深く根ざしています。誰かの役に立っていると実感できる環境では、少々負荷が大きくても頑張れます。ところが自己有用感が低いと、それを実感できないために力を出すことができず、継続力も発揮できません。

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