自己肯定感が低い人に表れる危ない5つの特徴 他人に認めてもらいたい感情は危険?

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これら5つの特徴は、必ずしも単独で表れるわけではなく、複合的に表れることもあります。例えば過去のトラウマや劣等感により、自分で自分のことを前向きに評価できないとき、人は周囲から認められたいという承認欲求が強くなります。

承認欲求は誰もが持っている欲求ですが、自己肯定感が低いままでは、自分で自分を認められないから心が満たされず、欠乏感によって他者からの評価ばかりを求めてしまいます。すると、行動が依存的になってしまいます。

自己肯定感が低くなっていると感じたら?

上司や先輩に認められることがモチベーションになるため、自己決定感はますます低下し、「あなたの頑張りが必要だ」「このノルマを絶対に達成しろ」と言われると、ブラックな環境でもぎりぎりまで耐えてしまうのです。

『何があっても「大丈夫。」と思えるようになる自己肯定感の教科書』(書影をクリックすると、Amazonのサイトへジャンプします)

では、これらの特徴に心当たりがある場合は、どう対処すればいいのでしょうか。まずは、自分の自己肯定感が下がっているということを認識することが大切です。下がっているということを知るだけで、心は楽になります。「なぜ、自分がこう感じているのか」を客観視し、自覚することを心理学の世界では「自己認知」と呼びます。私たちの感情はマイナスの状態から一気にプラスに転じることはなく、必ず一度、フラットな状態になってからプラス、ないしマイナスに転じていきます。

自己認知がうまくできていると、自己肯定感が落ちていることを客観視できるので、「自動思考の罠」に陥りにくくなり、「感情の主導権」を握ることができるのです。

それでも自己肯定感が向上しないという人は、訓練で高めることができます。その人の状況や感情に合わせたさまざまなワークがありますが、ここでは即効性のある方法を1つご紹介したいと思います。

ちょっと自分に自信がないなと感じたら、「セルフハグ」をしてみましょう。仕事を終え、帰宅したら、リラックスできる服に着替え、右手で左肩を、左手で右肩をぐっと8秒間、抱きしめてください。そして、「がんばっているぞ、俺」「どんどんよくなっているよ、私」と自分を褒めてあげましょう。そうすると、3大神経伝達物質であるセロトニン(心の安らぎに関与)、エンドルフィン(一種の脳内モルヒネ)、オキシトシン(愛情や精神的安心感のホルモン)が分泌され、自分に優しくなれるはずです。

異動や転勤などが増え身の回りの環境が大きく変わるこのシーズン、ネガティブなことばかり考えてしまう人は、ぜひ試してみてください。

中島 輝 心理カウンセラー

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なかしま てる / Teru Nakashima

自己肯定感の第一人者/「トリエ」代表/「肯定心理学協会」代表。心理学、脳科学、NLPなどの手法を用い、独自のコーチングメソッドを開発。Jリーガー、上場企業の経営者など1万5000名以上のメンターを務める。現在は「自己肯定感の重要性をすべての人に伝え、自立した生き方を推奨する」のがミッション。「肯定心理学協会」や 新しい生き方を探求する「輝塾」の運営のほか、広く中島流メンタル・メソッドを知ってもらうための「自己肯定感カウンセラー講座」「自己肯定感ノート講座」「自己肯定感コーチング講座」などを主催。著書に『自己肯定感の教科書』『自己肯定感ノート』(SBクリエイティブ)など。

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