社会人力を一段上げる「通勤電車のしごと術」

行き帰りを有効に使わないのはもったいない

朝は混雑でスマホや雑誌を広げるのは難しくとも、帰宅時ははるかにまし。SNSやネットニュースのチェック、あるいは読書などのインプットは、帰りの通勤電車で行うのがベターなようだ。

「仕事が終わった後で、脳が少しリラックスした状態のほうが情報は入ってきやすいと感じています。オンからオフに向かう切り替えの意味でも朝の通勤時とは違う作業をするほうがいい」(美崎さん)

美崎さんを、まねたい。

ちなみに美崎さんが通勤電車内で活用するインプットツールはiPad mini。幅広い情報はツイッターなどのSNSで信頼度の高いニュースサイトやメディア系のアカウントをフォローしてチェック。また、深掘りしたい内容や、気分転換の小説などは電子書籍で読んでいるという。さらにオススメのインプット法が、「Google アラート」だ。

言うまでもなく、GoogleアラートはGoogleのサービスの1つ。自分の興味のある情報に関わるキーワードを事前に登録しておけば、Web上でそのキーワードを含むサイトがアップされたときに、メールやRSSフィードに通知される仕組みだ。

例えば「インバウンド」「訪日外国人観光客」「SDGs」など、仕事に関連してつねに最新情報を押さえておきたいキーワードを登録しておく。そうすれば、GoogleニュースのサイトやGoogle検索の上位に上がった信頼性の高いサイトの情報が、自動的に届けられるわけだ。

「Googleアラートのいいところは『配信時間』を設定できること。例えば帰宅時間、『毎日18時』と設定する。すると、ちょうど帰宅の電車内をルーチンのようにインプットの時間にすることができます。ムダに『その都度』などと設定すると、つねにアラート通知が届いて、気が散ってしまう。本来すべき仕事が遅れたら本末転倒ですよね」(美崎さん)

情報過多の今の時代、むしろインプットの内容を精査して、絞ることが大切なようだ。

電車の中を「着想」の場にする

中国の古典『帰田録』には「三上」といって、「文章を考えるのに最適なのは、馬上・枕上(ちんじょう)・厠上(しじょう)なり」という言葉がある。馬上とは馬に乗っているとき、枕上とは寝床に入っているとき、そして厠上とはトイレ(厠)に入っているとき、ということだ。

ウマくまねたい。

馬に乗っているとき(移動中)にいいアイデアが出やすいのは、小気味よいリズムによって心身がリラックスすると同時に、移動することで自動的に景色が変わる影響も大きいといわれる。視覚を通して、新鮮な情報が自ずと入ってくることで、脳が刺激されるのかもしれない。

「企画を考えるときは、机上でじっと……というよりも、通勤電車や会社まで歩いているときなどの移動中が多い。資料などを読むのはオフィスでも、アイデアを考えるのは電車内というのがクセになっています」(IT・33歳)という声もあった。

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