日経平均株価は続伸、半導体関連など堅調  「利確」をこなし終値で2万1500円台を回復

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 3月18日、東京株式市場で日経平均は続伸した。前週末にハイテク株主導で米国株が上昇した流れを引き継ぎ、朝方から半導体関連株などへの買いが先行。写真は都内の株価ボード前で2011年8月に撮影(2019年 ロイター/Yuriko Nakao)

[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続伸した。前週末にハイテク株主導で米国株が上昇した流れを引き継ぎ、朝方から半導体関連株などへの買いが先行。上げ幅は一時160円を超えた。その後、米中首脳会談が6月に先送りされる可能性があると報じられたことが重しとなって伸び悩む場面もあったが、中小型の出遅れ株物色や3月期末の配当権利取りの動きなどで持ち直した。午後は上海株の堅調推移も支えとなった。

前週末の米国株市場で、米中通商合意への期待感からフィラデルフィア半導体株指数<.SOX>が2.9%上昇。東京市場でも半導体関連の一角が買われ、東京エレクトロン<8035.T>、SUMCO<3436.T>、SCREENホールディングス<7735.T>などが3%超の上昇となった。

一方、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが、通商問題を巡る米中首脳会談が6月に先送りされる可能性があると報じたことが投資家心理を圧迫した。日経平均は2万1600円台に乗せたところでは利益確定や戻り待ちの売りに押された。

午後は特段売り込まれる材料は出ず、2万1500円台後半でもみあいが続いた。市場では、3月期末の配当権利取りの動きが下値を支える要因になるとの指摘があった。上海総合指数や米株先物がプラス圏で推移したことも安心材料となった。

昨年3月末の終値水準である2万1454円近辺が意識されやすいといい、「これより上回れば利益、下回れば損というような基準にされる」(ネット系証券)という。

TOPIXも続伸。東証33業種中、鉱業を除く32業種が上昇した。その他製品、金属製品、化学工業、証券、その他金融などが値上がり率上位に入った。

個別銘柄では、トリケミカル研究所<4369.T>が一時ストップ高。15日、2020年1月期の連結営業利益が前年比6.4%増の22億9000万円になりそうだと発表。堅調な業績見通しが好感された。主要販売先の半導体市場は、年後半にかけてアジアを中心に底堅い動きを回復すると見込んでいる。

レナウン<3606.T>は反落。15日、2019年2月期の連結営業損益予想を従来の3億円の黒字から26億円の赤字に下方修正したことが嫌気された。例年に比べて気温が高く推移し、防寒アイテムの販売が苦戦した。初売り以降は冬物のクリアランス販売に注力して在庫削減を推し進めたものの、十分な成果が得られなかった。

東証1部の騰落数は、値上がり1695銘柄に対し、値下がりが385銘柄、変わらずが56銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21584.50 +133.65

寄り付き    21576.36

安値/高値   21500.32─21612.67

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1613.68 +11.05

寄り付き     1610.74

安値/高値    1604.47─1613.69

 

東証出来高(万株)103392

東証売買代金(億円) 19134.89

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