出身大学でなく人格で人を判断しましょう
美香さんはご自分の、あまり世に知られていない出身大学卒の上司なら、自分でも嫌だと言われました。でももし、美香さんが本当に優秀な人ならば、早晩、お気づきになることがありますよ。一流校出身の上司でも尊敬できない人がおられたり、あるいは尊敬できる上司が必ずしも一流校出身とは限らないことを。
私の知人で超一流企業の部長さんがいます。一流校から来た新入社員の指導は、そうでない社員より教えることが多かったと嘆いておられました。勉強ばかりしてきたからか、臨機応変な対応ができない場合が多いというのです。
それに仕事ができて魅力的な部下にしたい人物は、出身大学はまったく関係なかったとも言っておられました。すべてに当てはまるわけではないでしょうが、出身大学だけで人を計る愚かさは、言い得ていると思います。私のような平凡な生活圏でも、このような感想で満ちあふれています。
50年も前にキング牧師は、「私の幼い4人の子供たちが皮膚の色によってではなく、その人格によって判断されるような国に暮らす日がいつか訪れることを「I have a dream」と演説しました。「皮膚の色」を「出身校」に置き変えて、まずは美香さん御自身から、出身大学で人を判断するのではなく、その人格で判断し判断される人間を目指されることをお勧めします。
人を恨めば、何もかもその人のせいにして人生が悪循環
会社の上下関係は難しそうで理想論かもしれませんが、地に足を着けた生き方をすれば、おのずと真っ当な人ばかりに囲まれるものです。「両親がそろっているのになぜ奨学金に授業料免除?」などと聞いてくる人などは、あなたの人生に割り込んでくる隙がなくなります。もう少し経験を積んでごらんなさい。そんな言葉など、「苦しゅうない、捨て置け」と一笑に付す人間になっていることでしょう。
恨む人がいる人生は、何もかもその人のせいにして悪循環し、自分自身にとってよいことが何もない時代だったと述懐している私から、優秀な美香さんに聞いてほしいことがあります。
若い頃の苦労は買ってでもせよと申します。美香さんの苦労は無駄にはならず、どこかで必ず生きるようになっています。もっとご自分に正当な自信と誇りを持ってください! 私自身の経験を振り返っても、他者を恨んだり憎んだりすることは、何の幸せも成長ももたらさない、時間の浪費以外の何物でもありませんでしたよ。
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