就活面接は「不意を突く質問」への備えが必要だ

「寿司ネタに例えると?」は都市伝説ではない

おとぎ話も面接官と学生が共有できる話題だ。ただし、浦島太郎やかぐや姫はほとんど出てこない。回答で多かったのは桃太郎だった。今回の調査でも「桃太郎にもう1匹動物を連れて行くなら?」「桃太郎で3匹連れて行く動物にあなたは何を選びますか?」「あなたは桃太郎だとすると、イヌ・サル・キジ以外にどの動物をもう1匹連れていくか?」と3人が経験している。

お金を「もらったら」「使えたら」という質問もかなり多い。金額は100万円が圧倒的に多く、「買う」「旅行」「食べる」などで使えそうな金額だが、「100兆円もらったらどうするか」という質問もある。どんな回答を想定しているのか見当がつかない。

変な質問もある。「99円のものを顧客に95円で売ってほしいと言われたらどうするか」という質問は、おそらくその顧客が優良顧客になりそうだという見込みなどの前提を立てたうえでの回答を期待しているのだろうが、学生を戸惑わせそうだ。

質問にはパターンがある

新聞に盛んに取り上げられている旬の話題も問われる。「これからの日韓関係についてどう思うか」「AIについてどう思う?」。新聞を読み込んでしっかりとした論旨で答えてほしい。

余計な一言が地雷になることがある。「日本刀の鑑賞が趣味だと言ったら、日本刀についての質問をされたこと」が印象に残っているという学生は、知識が浅いことが露呈したのかもしれない。何社も面接を受けていれば、面接官のなかに日本刀に関する造詣が深い人がいてもおかしくない。

論理性が試される質問もある。「就活の流れや今まで何を考えて、どういうふうに取り組んできたかを継時的に教えてください」では「継時的(時間的順序にしたがって)」がキーワードになる。

「降水確率何%くらいで傘を持って出かけますか」のようなシンプルな問いかけでは、条件の設定が重要だ。アーケード街なら傘は不要だ。電車の中でも必要ない。帰宅時間は午後なのか、夜なのか。条件次第で回答は変わってくる。

「あなたの出身地は現在とても観光客が多く、時には交通機関が混乱してしまうらしいですね。そこに住んでいるあなたは、そういった問題についてどう思われますか」と問われた学生もいる。

この「どう思われますか」で解決策を問われていると勘違いする学生もいるだろうが、そうではない。純粋に「どう思うか」を答えればいい。この問いで試されているのは社会問題に対する感受性だ。「うちの社長の名前は?」は、極めて素朴な質問で、答えられない学生は意外に多そうだが、答えられればプラスになるはずだ。そして、社長メッセージへの感想を述べれば、その研究ぶりを面接官は評価しそうだ。

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