採用広報解禁後の3月2日の夜に面白い番組を観た。多数の人事と就活生を集めた「就活応援TV2019 学生と企業のホントの本音」(NHK)だ。画面下部にTwitterの投稿が流れていたが、そのほとんどが学生のコメントで、「勉強になった」「おもしろい」「もっとこんな番組を放送してほしい」と、熱心に観ていることがわかった。
若者の投稿が目立ったが、土曜日の夜の番組だったので、多くの人事関係者や大学関係者も観たはずだ。
面接の質問も主要テーマとして取り上げられ、「あなたを野菜(あるいは果物)に例えると何?」という質問に複数の学生が戸惑ったと発言していた。「楽天みん就」の登録学生を対象にした調査でも、多くの学生が「例えると何?」に戸惑っている。しかし、「例えると何?」は面接官が好んで用いる質問パターンである。
例える対象はたくさんあるが、最も多いのは動物だ。イヌ、ネコのようなペットから、利口そうに見えるゾウやイルカ、強そうなクマ、ライオン、トラといろんな答えが考えられる。ゲーム感覚で友だちと話しておくといいだろう。
「自分を〇〇に例えると?」
食べ物系も多い。「自分をフルーツに例えると」「自分を野菜に例えると」「自分を寿司ネタに例えると」という質問を先輩は受けている。
「色に例えると」もかなりある。なかには「自身を戦隊ヒーローに例えると何色になると思いますか」という変則的な質問を受けた学生もいる。「家電(あるいは商品)に例えると」もよくある質問だ。数は少ないが、「標識に例えると」「車の部品に例えると」「文房具に例えるなら」「歴史上の人物に例えると」という質問もある。
すべて面接官と学生の双方が知っているものが対象になる。学生は面接での模範解答を知りたがるが、面接はテストではないので模範解答はない。ただ、質問されても慌てることのないように、「例えると何?」という質問パターンがあることは心得ておくべきだろう。
「あなたを四字熟語で表してください」と「あなたを漢字一文字で表すと」もよく使われる質問だが、不意打ちを食らうとしどろもどろになってしまうかもしれない。自分が好きな言葉と嫌いな言葉について考えておくといい。四字熟語や漢字の知識は筆記試験対策としても必要だ。
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