750万円投じて「美容車」を製作した女性の挑戦 「すべての人に美容室を利用してもらいたい」

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「トイレも介助がないと難しい。そこで倒れちゃったらもう起き上がれない。『シャンプーっていう作業だけを頼めるようになっただけで、すごく気が楽になった』と言っていました。東京に来て誰かにシャンプーを頼まなきゃいけないとか、前の日からシャンプーをしなきゃいけないとなると大変で。彼女たちは、セットをしたら、その次にシャンプーができるのが1週間後とかになっちゃうんですよ。シャンプーするのもきちんと段取りを決めて、帰るときには次のシャンプーまで日にちがあるから、なるべく何もつけない状態で次のシャンプーまで持たせるようにするとか、そこまできちんと打ち合わせをしています」(岩田さん)

選択肢のある「豊かな」明日のために

小川社長は、社員の「選択肢」を増やしてくれるこの取り組みに、強い期待を示します。

車いすのお客さんに対応する実際の様子(写真:©︎株式会社crazy star)

「例えばですけど、『髪をきれいにするには美容室に行かなきゃいけない』っていう選択しかないとなると、それはすごく窮屈だと思うんですよね。自分がやりやすい、行きやすい場所でそういうことが受けられる環境を作っていくのもすごく大切だと思うので。生活の豊かさは、自分で選択できる環境が用意されて初めて生まれるもの。選択するかしないかは本人の自由なので。ただ、それがあまりにもまだない」

上田さんは、いつか岩田さんが移動美容車に乗って大阪に髪を切りに来てくれる日を心待ちにしています。

「うちの会社は障害のある方がたくさんいるので、東京近辺の方からでもきれいにしてあげてもらえたら。髪の毛を切ったり染めたりするだけで、本当にテンションが上がるんです。岩田さんがつなぐおしゃれと夢はたくさんあると思う。みんなをきれいにしてあげられる存在だと思うので、頑張って欲しいです」

岩田さんは現在、移動式美容車を使って訪問美容サービスを提供していくために必要な運営資金をクラウドファンディングで募っています(2月28日に達成し、募集終了)。

「高齢者の方は高齢者の方で、それぞれ全然違う。一括りにされちゃっている部分があるじゃないですか。高齢者の方、障害者の方、1人ひとり全然違うんだよと言いたい。そこをきちんと見極めたうえで、私が美容で助けられる部分があれば、助けてあげられたらいいなと思います。

皆さんお家に閉じこもりがち。そりゃそうですよね。1回1回『お願いします』と頼まないと外に出られないとなると、『いいや』となってしまう。それを少しでも『ちょっと出てみようかな』という気分にするためのお手伝いができればと思います」

岩田さんの挑戦は始まったばかりです。

「個人向け移動美容室 smile star」については「GARDEN」当該記事へ

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GARDEN編集部

『GARDEN Journalism』(https://gardenjournalism.com/)は、公益事業者の発信を支援するプロジェクトGARDENが運営するニュースメディア。社会問題と向き合い、困っている人たちの一助になろうと奮闘している、NPOやNGO等の方々の活動を取材し、動画と記事で発信している。

4つの支援の形として、以下の4つのマークを用意。

・必要な資金を寄付することで種を育てる、「支援したい」水差しのマーク

・発信し情報を多くの人に広めることで種を育てる、「取材したい」カメラマーク

・ボランティアやイベントに参加することで種を育てる、「参加したい」花びらのマーク

・気持ちを届けることで種を育てる、「共感する」お日様のマーク

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