震災時も「ペットの命」を守るための5つの鉄則

大震災に気を落とすのは「人間だけ」じゃない

避難所になっている小学校の廊下につながれたペットの犬=2016年4月20日午前7時18分、熊本県益城町(写真:共同通信)

東日本大震災から8年。災害に対する心構えや準備については、以前よりも認知されつつある。だが、震災をめぐる「ペットの扱い方」については十分とはいえない。実際、3年前に発生した熊本地震でも、人と共に多くのペットが被災し、現地で混乱を招いたという。

今回は熊本地震の被災者であり、ペットの飼い主のための防災ガイドブックを作成する「PIACK(ピアック)の会」メンバーの高士優希さんに、震災時、飼い主とペットはどんな境遇に置かれたのか、ペットを守るコツとあわせて話を聞いた。

大震災が起きたらペットはどうなる?

災害時は、人間の安全が最優先になる。しかし、飼い主にとっては「ペットの安全」も同等の問題だ。

熊本地震後に環境省がまとめた「熊本地震におけるペットの被災概況」によると、避難所51カ所のうち、避難所屋内でのペットの飼養が見られたのは15カ所で、全体の3分の1。5つの自治体ではペットの立ち入りさえ許されなかった。なぜ、同県内で対応方針の違いが生まれてしまったのだろうか。

「災害発生時、避難所では、その責任者自身にペットの飼育経験があるかないかで同伴避難(ペットと一緒に避難所でも過ごせる)の可否が分かれました。また、自治体の担当者でも環境省の同行避難のガイドラインを知らない人もいました。一緒に避難したものの避難所に入れず、そのため玄関外や軒下などでペットと共に寝起きをする人も見られました。

さらに、運よく避難所に入れたとしても1頭でも吠える、汚い、臭うなどでペットを飼っていない被災者との間に問題が生じると、それを防ぐためにすべてのペットが避難所から出されることになりました。ペットが迷惑になることを恐れ、自ら車中泊を選ぶ人も多く、現場は混沌としていました」と高士さん。

避難所ごとの対応の違いや、「同伴避難」と「同行避難(災害発生時に飼い主がペットを避難所まで同行すること。同一の空間で居住できることを示さない)」の混同により、ペットとその飼い主はさまざまな形で苦労したという。

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