横ばいのドコモ、急浮上の新日鉄住金、商船三井
101位以降を見ていこう。118位には苦戦が続くNTTドコモが顔を出している。ROEは前期と同水準の9.1%。70%を超す自己資本比率ともども「安定」している。ただ、時価総額は7.1兆円で、買収を評価され、このところ急速に増加しているソフトバンクに突き放された格好だ。さらにROEでは今期ROE12.3%のKDDI(59位)にも抜かれた。ちなみにKDDIの時価総額は5.6兆円で、いつのまにかドコモとそれほど変わらなくなっている。
一方で、急回復を見せたのが新日鉄住金(140位)と商船三井(148位)だ。ともに鉄鉱石価格の底打ちが効いて、前期の最終赤字から大幅な黒字へ回復した。新日鉄住金は2012年10月に合併しており、今期は初の通期決算。新日鉄住金は、前期重かった在庫評価損が評価益に転じ、前期中に行った大規模な減損もなくなり、前期の1245億円の赤字から今期は2150億円の黒字に転じる見込みだ。
商船三井も前期の巨額減損がなくなることが大きい。また、鉄鉱石など主に鉄鋼原料を運ぶバラ積み船の市況底打ちも効いて、前期の1788億円の赤字から今期は500億円の黒字に転じそうだ。ただ、前期の巨額赤字がたたり、商船三井は225銘柄ながらJPX400は落選となってしまった。
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