こうしたお見合いパーティの特徴は実効性に表れます。先の調査によると、期待するほどの結果(=結婚)が出ていないというのが実情です。お見合いパーティは13個の設問中、下から数えて3番目ですから。
しかし、ないよりはよっぽどまし。実際にそこで出会って結婚している人はいますし、先の友人C君もその中のひとりです。
また、運営者さんを揶揄するつもりも毛頭ございません。パーティ業者さんの得意技は人を集めてイベントをすること。会費や会場、参加者の満足感など、さまざまな制約条件がある中で、ビジネスとして成り立たせるためには、「回転ずし」が最適解なのかもしれません。
友人がボソっとつぶやいた一言
それでも「やっぱり変だよ、日本の婚活」の代表格として、「回転ずし」を挙げたのには訳があります。
婚活がブームになった背景である「未婚者の増加」。その先にある「少子化」。これらは日本社会が抱える超ド級の問題です。にもかかわらず、民間業者から出てくる解決策、それを担うプレーヤーがあまりにもニッチすぎると思うのです。
結婚適齢期の未婚者は1400万人。そのうち婚活産業を利用している人は60万人、わずか4%にしかすぎません。関連する産業分野も数多く存在するといわれています。
巨大なビジネスチャンスがあるにもかかわらず、なぜ妙案が出てこないのでしょうか。「回転ずし」に象徴されるように、何かが、何かがズレまくっているに違いありません。そこが、“やっぱり変だよ”と私は思うのです。
(最後に余談をもうひとつ)この記事のドラフトを私の友人B君に見せました。すると彼はボソっとつぶやくのです、「てかさ、評論もいいけど、アイデア出したほうがよくない?」。
ありがとうB君……。確かに君の言うとおりだ。妙案を出すべきは僕自身なのかもしれない。でも今年の連載はこれで終わりだ。まずは僕たち、煩悩の数を今からかぞえよう。108個じゃ足りないはずだから……。
(補足)B君とは以前の記事で、「一言も交わさず、街で出会った美人とデートする方法」を披瀝した私の悪友。相も変わらず煩悩まみれの1年だったようです(苦笑)。
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