不動産CMで「愛されるCM」が重視される理由 スーモ、UR賃貸住宅、オープンハウスが高評価
1月後期調査ではIndeed Japanの『Indeed』CMが同社初となる作品別のCM好感度総合1位に輝いた。続く2月前期も勢いそのままに連覇を果たし、好走を続けている。
ともにトップとなったのは斎藤工や泉里香といった豪華タレントが国民的人気アニメ『ONE PIECE』のキャラクターに扮し実写化したコラボCMで、その再現度の高さで大きな話題を呼んだ。
元日には原作に登場する「世界経済新聞」を模した紙面に「麦わらの一味 仲間募集か」と印刷した号外を全国各地の初詣スポットで5万部配布。その他のニュース記事や広告も原作の世界観を損なわないクオリティで、CMや特設サイトと合わせた重層的な施策でファンを楽しませた。
特設サイトでは3月25日まで実際に“麦わらの一味”に関する求人情報を検索・応募することができ、大規模な参加型コンテンツとして今後の広がりにも注目だ。
住宅関連のCMが活況
例年、年始から春にかけて不動産関連のCMが多く放映される。戸建て住宅や分譲マンションのCMをはじめ、住宅情報サイト、リフォーム・住み替えといった、住まいに関するサービスを提供する企業が新生活に向けて精力的にCMを出稿するためだ。
多くの消費者にとって、日々の生活との密接な関わりを実感しやすい携帯キャリアや食料品といったカテゴリとは異なり、不動産関連サービスは商品の価格帯やCM表現の観点からも幅広い世代の支持を得ることが比較的難しい。
だが今年は、例年に比べCM好感度も高い水準をマークしている。2月前期のCM好感度トップ30には住宅関連のCMが4作品ランクイン。なかでもリクルートの不動産・住宅サイト『スーモ』はDA PUMP出演第2弾となる新作が8位と好位置につけた。
前作では暗闇の中に浮かぶステージでメンバーとキャラクターの“スーモ”が彼らのヒット曲『U.S.A.』をモチーフにした“スーモダンス”を披露したが、今作では歌番組を舞台に、そろいの緑色のジャケットを身に着けたメンバーとスーモがダンスで大勢の観客を盛り上げる様子を描いた。
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