不動産CMで「愛されるCM」が重視される理由 スーモ、UR賃貸住宅、オープンハウスが高評価
カラフルなステージセットや、番組の司会進行役で赤坂泰彦が登場するなど華やかな演出が目を引く。
CM総研のモニターからのコメントには「ダンスがとっても楽しそう。このCMを観たあとはしばらく曲が耳に残り、楽しげな雰囲気を共有できる」「音楽が耳に残る。子どももよく口ずさんでいるので気になる」「すごく耳に残るリズムでついテレビを見てしまう」といった感想が並び、スーモというサービス名を楽しいイメージとともに記憶した消費者が多いようだ。
14、15位には都市再生機構『UR賃貸住宅』が2作並んでランクインした。2016年から同ブランドのCMに出演している吉岡里帆に加え、千葉雄大が新たに登場。
吉岡扮する“URであーるガール”が千葉演じる後輩の“URであーるボーイ”に「♪URであーる」というサウンドロゴの歌い方についてアドバイスをする内容で、礼金・手数料がないことや、更新料がないため長く住めることを訴求した。
「礼金ナシ・手数料ナシ・更新料ナシ」というメリットは以前から伝えていたが、今回は説明調ではなく歌のレッスンという設定でユーモラスに表現している。
消費者から好感度を得た伝え方の上手さ
その結果、今期は自己最高のCM好感度をマークした。モニターからは「明るい印象が強い」「歌が耳に残るし、言いたいことの分かりやすい内容だった」「明るく『URであ〜る』と言うところが耳に付いて離れない」などのコメントが寄せられ、無意識のうちに明るいイメージやキーワードが刷り込まれていることがうかがえる。
CMでの訴求内容はもちろん大事だが、それ以上にどう伝えるかで消費者の受け止め方が大きく変わる好事例だ。
さらに20位にはオープンハウスのCMがランクイン。「大人になったら都心に戸建てを持ちたい」という夢を持つ小学生を長瀬智也が演じるシリーズの新作だ。保健室で傷の手当てを受ける長瀬に、保健室の先生役の田中みな実が未来の家のキッチンや収納のイメージについて尋ねると「そんなことよりリビング、ドーン!車庫、バーン!」とぶっきらぼうに答える。
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