ネット通販王国・楽天市場の変調 セールス依存に限界 一強神話崩れるか?
今の楽天にとって、定期的なセールは流通総額拡大に欠かせない戦術となっているが、出店者の間からは疲労感を訴える声も上がる。
「1日100億円をやってみたい」
別の出店者は、スーパーセールを始めるに当たって、幹部がこう言うのを聞いた。「やってみたら100億円まで行った。そうしたら、『100億円を何度もやりたい』と。(スーパーセールとは別に開催する)お買い物駅伝などを含めれば毎月セールをしている感じだ」。
衣料品を販売するこの出店者は、「円安で仕入れコストが上がっているのに、楽天の営業マンは値引きしろ、ポイント付けろ、の一点張り。さすがにしらけてきた」と言う。
出店者の持ち出しによるポイント付与は、1ポイントにつき1円分値引きをすることにほかならない。ポイント10倍なら1割引と同じ。これで販売数が急増するか、ユーザーが追加で商品を買ってくれなければ収支は厳しい。


















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