なんか変!「GAFA批判されすぎ問題」に物申す 「東大卒、年収50万芸人」のGAFA時代の生き方

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GAFA批判の急先鋒、『the four GAFA』著者のスコット・ギャロウェイさんは、

GAFAのミッションは何なのか。がんの撲滅か。貧困の根絶か。宇宙探検か。どれも違う。彼らの目指すもの、それはつまるところ金儲けなのだ。

と、GAFAの拝金主義を批判しています。

さらに、

いまは億万長者(ビリオネア)になるのはかつてないほど容易だが、百万長者(ミリオネア)になるのはかつてないほど難しい時代だ。

という独特の言いまわしで、貧富の格差が広がることも批判しています。

でも、よく考えると、「ミリオネア」も「ビリオネア」も、僕たち世の中の「残りの99%」には縁がないお話です。

むしろ、ギャロウェイさんって、ウォール街出身で、現役のビジネススクールの教授なんですよね。泣く子も黙る資本主義ワールドの勝者です。少なくとも、ギャロウェイさんが「ミリオネア」でいらっしゃることは間違いないでしょう。ファイナルアンサー!

さて、この「ミリオネア」による「ビリオネア」批判。ちょっとヘンな感じがする(お金持ちが悪いとは1ミリも思ってないけど)。

さらに「残り99%」側が「そうだ!そうだ!」ってミリオネアに賛同している状況は、もっとヘンな感じがする

GAFA批判者が見落としている視点

たしかにGAFAは巨大化してるし、「支配者」と言えるかもしれない。

でも、GAFAと、ウォール街や20世紀的大企業などGAFA以前の「支配者」とは明確な違いがあると思うんです。

それはGAFAが「個人に武器を配る」ことによって成功してきたこと。

GAFAはスマートフォンやSNSを作ってくれました。

そのおかげで、個人が大組織に入っていなくても、経済ゲームを戦えるようになってきました。まだまだ力は弱いけど、自立できる人が増えているし、僕もそのうちのひとりです。

GAFAは雇用を「破壊」してきたと言われています。テクノロジーを使って、人を雇用せず富を生み出しているからでしょう。

でも、僕も含めて、GAFAのインフラがあるから成立している膨大な数のフリーランスの存在が見落とされていないでしょうか?

アメリカでは労働人口の中のフリーランスの割合がすでに35%になっていて、あと数年で50%を超えると言われています。もはやフリーランスが多数派に。日本でもフリーランスの割合がどんどん増えていっています。

GAFAは雇用の「破壊者」かもしれないけど、同時に、膨大な仕事の「創造者」でもありますよね!

さらに、GAFAが、窮屈な労働文化に大きな風穴をあけてくれたことには、涙が出るほど感謝しています! 人間がスーツや長時間労働、満員電車から解放されつつあるのは、GAFAの成功なしには語れないはず。

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