緑は、神聖な色
そんな彼女の手には、なにやらタトゥーのような模様が描かれていた。
聞くと、メヘンディーと呼ばれる伝統的なボディアートらしい。
これは結婚式や誕生日に幸せやお守り的な意味で施されるもので、
見た目は茶色だが、塗り立てのときは緑色なんだとか。
緑は、ホーリーカラーと呼ばれる神聖な色のうちの1つだという。
インドの三大祭りの1つに、カラフルな粉をかけあうホーリー祭がある。
別名、カラー・オブ・フェスティバルとも呼ばれている。
このように、インド人は色に対して、さまざまな考え方を持っている。
その感性はユニークで、建物や商品など、あらゆるところで感じられる。
そこで試しに、近くに座るターバンのクキに、こんなことを聞いてみた。
赤といえば何を思い浮かべる? するとクキはこう答えた。
「熱い、暖かい、危険、そんな感じかな。」
じゃあ、白は?
「クール、平和、そんな感じかな。」
モノじゃなくて、温度感とか意味みたいなものが思い浮かぶようです。
さらに、白をモノでいえば何を思い浮かべる?と聞くと
スペースと答えた。白は、何も書いてないキャンバスのようだから、
何もないスペース(空間)、ということらしいのですが、うーん深い…。
そんな回答がくると思わなかったよ。モノじゃねーじゃん。
最後に、今日のターバンの色にはどんな意味があるの?と聞いたら、
このTシャツの色に合うのが、この色のターバン、と。
えー…そこはファッションなのね。一番、意味ありそうなのに。
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