理系力・文系力育てる最強校はどこだ? 全国169高校をアンケート(学問編)

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「母校」と聞いて思い浮かべるのは、「高校」だろう。伸びる子を育成する、カリキュラムには載り切らない各高校の独自の取り組みを紹介する。
大阪星光学院(大阪・私立・男子/中高一貫)
様々な科学コンテストで毎年入賞者が輩出。今年は国際物理オリンピック銅メダル(澤岡洋光さん、前列右)、全国物理チャレンジ金賞・化学グランプリ銀賞(白井秀和さん、前列左)、日本生物学オリンピック金賞(景山魁さん、澤岡さんの右後方)を受賞(写真:楠本涼)

クヌギ、コナラ、ヤマザクラ、エゴノキ、ヤマグリ……。高尾山へと続く丘陵地の道脇に生い茂る木々の種類を数えてゆくと、たちまち両手がふさがる。最寄り駅からバスで15分。私立穎明館中学・高校(東京都八王子市)の校舎が見えてくる。橋本好広副校長はこう語る。

「学校の周辺を歩けば、植物観察も昆虫観察もできるんです」

自然あふれる環境に加えて図書館のある「無窮館」には800倍の倍率を持つレンズ口径20センチの大望遠鏡もあり、天文部の生徒が泊まり込みで観察することもある。

1日医師体験で糸結ぶ

2013年は東京大学現役合格者4人を出すなどじわじわ進学実績を伸ばし、医学部や医療系学部への進学者も増えている。

その原動力になっているのが高校生の希望者を対象に立川相互病院で年2回行う「1日医師体験」だ。救急外来、薬剤部、ソーシャルワーカー相談室などの職場を一通り見学。過去にはオペ着姿になり、手術で使う縫合糸を結ぶ体験もした。研修医と一緒に昼食をとり、患者へのインタビューも行う。OBの竹内博一さん(東京慈恵会医科大学6年)は、この体験がきっかけで医学部への進学を決めた。

「お年寄りの患者さんから、患者のことを思う医者になってほしいと言われたことが印象に残っています。自分の知らない所で病気を患い苦しんでいる人がいることを知って、医師という目標が明確になりました」
 ほかにも高校1年生全員が器具を着けたり、車椅子に乗ったりして、高齢者や体が不自由な人の疑似体験をする学習もある。

橋本副校長はこう語る。

「お年寄りや障がい者の方への理解を深めることで、リーダーの資質を身につけることが狙い。机上の勉強だけでない、体験を通して生徒も成長していく」

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