理系力・文系力育てる最強校はどこだ? 全国169高校をアンケート(学問編)

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都立桜修館中等教育学校は教育理念の柱に「論理的思考の育成」を掲げる。中高一貫校のため、中学時代に「数学で論理を学ぶ」「国語で論理を学ぶ」という2科目を独自に設定し、文章や相手の話を正確に聞き取る問答ゲームや、図形の定理や公式を証明する授業などを展開。それを踏まえ高校2年では自分でテーマを設定し、5千字の論文を1年間かけて作成する。

資本金1万の会社設立

座学にとどまらない取り組みで生徒の知的好奇心を向上させる高校もある。

都立戸山高校(東京都新宿区)ではSSHの2クラスでジュニア・アチーブメント日本の教育プログラムのひとつ、スチューデントカンパニー・プログラム(SCP)を利用し、学校内で会社をつくり利益をあげていく体験学習を取り入れている。

「そもそも、ミサンガを作っても中年の人がする?」

「読みが甘かったかも」

1年D組が作った仮想会社「らじあん」の社内会議の1コマだ。2時間ほどかけて、ようやく業種の内容や役割分担が決定。資本金1万円(100円×100株)で株式会社を設立し、約半年かけて商品の開発、生産、販売を行う。決算報告や株主総会もある。参加は任意で、D組からは40人中29人が参加した。

生徒は佐久間晶弓(あきゆ)社長以下、統括部長、営業部長、生産・企画部長などに就任。社外取締役として実際の企業の社員がボランティアで参加し、アドバイスを与えている。

社長に立候補した佐久間さんは、エコノミスト・浜矩子氏の、『スラム化する日本経済』を読んで経済学に興味を持ち、このプログラムをやりたいと思った。生徒や家族が株を購入し、1万円の資金を調達。同日の会議では、人件費がかからないことを強みに、古着を再利用した小物販売、イベントの企画、サービス業を展開することに決まった。

営業部長の瀧本翔(かける)さんは、同校同窓会の城北会とコンタクトを取り、販路拡大のリサーチを行う。「卒業生の方と話すときには言葉づかいに気をつけ、どうしたら相手によく伝わるのか、考えながら話しています。このプログラムは、社会の仕組みを知ることができて面白い」

佐久間さんは、人を動かす難しさを実感したという。

「みんなのモチベーションを高めて動いてもらうにはどうしたらいいか、常に考えています」

このプログラムをきっかけに経営にも興味を持ち始めた。

「大学は経済か経営どちらに進むか、現在思案中です」

(ライター柿崎明子、庄村敦子 編集部 福井洋平)

2013年12月16日号

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