「カフェイン取りすぎ」はやはりヤバいのか 「眠れるから大丈夫」という人は要注意
冠動脈閉塞のバイパス手術を受け、順調に回復している私の弟は最近、濃いコーヒーを1日に何杯も飲むという長年の習慣を復活させた。私は反対したが、彼はカフェインの影響を自分は受けない、つまり睡眠が妨げられることはないと言い張った。
しかし、弟が日に何度もちょっとしたことで腹を立てることに気づいた私は、大量のカフェインが体に与える影響と、カフェインがストレスによる心臓への悪影響の一因になるのかどうかを調べてみることにした。
適量のカフェインは大半の人にいい効果がある
カフェインはアメリカで最も普及している非処方薬と言える。毎日、9000万人の成人がコーヒーやお茶、ソフトドリンク、栄養ドリンク、処方箋、市販薬などからカフェインを摂取している。
含有量はものによってさまざまだ。淹れたてのコーヒー約240mlにはカフェインが95〜165mg含まれる。インスタントコーヒー1杯には63mg、エスプレッソ約30mlには47〜64mg、入れた紅茶約240mlには25〜48mg、緑茶約240mlには25〜29mg、コーラ約240mlには24〜46mg、栄養ドリンク約350mlだと300mlも入っている。含有量はずっと少ないが、チョコレートやカフェイン抜きのコーヒー、お菓子、ワッフルなどの食べ物にもカフェインが含まれている。
誤解しないでもらいたいのは、筆者はアンチカフェインではない。たっぷりの牛乳で薄めてはいるが、カフェイン入りのコーヒーを日に2.5杯ほど飲み、チョコレートでコーティングされたコーヒー豆を時々つまんだりしている。
適量のカフェイン摂取は大半の人にとってよい効果がある。中枢神経系を刺激して、注意力を高め、疲労を和らげ、集中力を高まる。スポーツをする人なら耐久力が高める。一時的に食欲を抑え、食べ物を消化する際に熱とエネルギーの発生を促すことで、減量に効果があるとも言われている。適度な量のコーヒーを消費することで、複数のがんのリスク減少につながることもわかっている。