間慎太郎「寛平の息子」として葛藤した昔と今

二世タレントが歩む、後悔のない生き方

シンガーソングライターで、お笑いタレント間寛平の長男・慎太郎さん(写真:佐久間秀実)

「二世タレントしての葛藤はありましたし、“なんで自分の音楽だけ見てくれないんだ”って思ったりもしました。でも……そう思われても仕方ないなっていうのもありましたね」

お笑い芸人として、長く芸能界で活躍している間寛平の息子・間慎太郎がシンガーソングライターとして、活動していることをどれくらいの人が知っているだろうか。

2005年11月、ファーストアルバム『BOURBON STREET』でデビューし、現在は音楽活動に軸を置きながら、バラエティー番組出演や俳優もこなすなど、マルチな才能が高く評価されている。

二世タレントしての苦悩と葛藤を歩みながらも、その果てにたどり着いた歌やライブがある。どうしても、届けたい思いもある。歩んだ道のりを振り返りながら、胸に秘めていた思いを語りだした。

これは、二世タレントという宿命に立ち向かいながらも、自分の音楽を貫く男の奮闘記である。

音楽をやるために父と交わした約束

慎太郎は家が甲子園球場の近くということもあり、少年時代は、父親と阪神タイガースの応援をしに野球観戦に行くことも多かった。自身も、少年野球でプレーし、野球に明け暮れた生活を送っていたそうだ。

子ども時代の話もしてくれた慎太郎さん(写真:佐久間秀実)

ところが、小学校6年生の正月、箱根駅伝をテレビで観ていて衝撃が走った。

「なんやこれ!」と思って父親に聞いたところ、関東の大学しか出られない大会だと知ったという。

その瞬間、慎太郎の中で1つの決意が生まれた。

「関東ってすごいなって思いました。高校を卒業したら関東に行きたいなっていう気持ちはずっとありました。何をするかはわからないんですけど、何かしらで東京に出てみたいなっていう。小学校6年生の時の目標は『東京に出る』でしたね」

関東への憧れを抱いた慎太郎は、中学生になると、さらに人生において最も大きな出会いに遭遇する。

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