各地域の寝具専門店への卸売りが多かった時代は、3社間で「あの西川は、この地域に強い」と物理的なエリアでの販路の差別化ができていた。
それがイトーヨーカドーやイオン、ニトリなど大手小売店が続々と低価格のPB(プライベートブランド)の寝具を発売し、問屋や地場の寝具店は徐々に減少した。
本部で仕入れを集中的に行う大手量販店への卸売りやネット通販での販売が比重を増す中、「地域的なすみ分けがなくなっていき、(西川同士が)実質的には完全なライバルになっていた」(八一行氏)。
寝具に対する消費者の意識も様変わりした。婚礼寝具や冠婚葬祭の返礼品などとしての需要は低迷し、似たような商品であれば日常使いとして低価格なものを選ぶ傾向が強まった。
この記事は有料会員限定です
残り 1271文字
