日本の宿を「空売り」、中国旅行サイトの正体 快進撃を続けるシートリップの手法
今回のトラブルを通じ、宿泊業界の間では言うまでもなく不安が大きく広がっている。一方、利用者はOTA経由で予約した旅をめぐるトラブルを避けるために、どのような手を打てばいいだろうか。ひとつの目安として、利用者が心掛けたいことをまとめてみた。
迫る年末年始に広がる不安
海外に拠点を持つOTAをめぐるトラブルが発生したことは、OTA業界に悪影響を及ぼす影響が考えられる。「ネットで部屋を取っても、本当に確保できるのか」と心配する向きが増えそうな懸念があるからだ。
これについて、数多くの宿泊機関からの委託で、サイトコントローラーを使って客室の販売管理を行っている川嶋雄司氏は、「海外拠点のOTA利用の動きにブレーキが掛かることもあるだろう」とし、今後は各ホテルが自社で運営するサイト経由での予約が増えるのではないか、との見方を示している。
シートリップは、業界団体との説明会を通じて火消しに努める方針を明らかにしたが、はたして旅館主らの怒りを抑えることはできるだろうか。年末年始の多客時を前に、「せっかく宿を取ったのに泊まれない」という利用客が出ないことを切に祈るばかりだ。
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