「カメラを止めるな!」の超ヒット生んだ本質

「拡散」よりすごい「感染」のヒミツ

ミニシアターからスタートし、今年度はなんと観客動員数200万人を超えた映画『カメラを止めるな!』。大ヒットへと繋げた広報戦略とは(写真:カメラを止めるな!を止めるな!)

2018年もあと1カ月を切り、平成最後の流行語大賞やヒット商品番付が次々と発表されています。

今年も、オリンピックや安室奈美恵さんの引退など、さまざまな話題がありましたが、1年前の段階で誰も想像できなかった大ヒットと言えば、やはり映画『カメラを止めるな!』と言えるのではないでしょうか。

なにしろ本来、『カメラを止めるな!』の制作は2017年。監督&俳優養成スクール・ENBUゼミナールのシネマプロジェクトというワークショップで生み出された作品です。2017年11月には6日間の限定公開がされていますが、この段階では当然、全国公開はもちろん、本公開も確定していない状態だったと聞きます。

1年かけての大ヒット、興行収入は30億円超え

監督や出演者の方々も、公開後の反響に驚いたと話されていますから、当然昨年の12月に、この『カメラを止めるな!』の大ヒットを予想できた人はいないはずです。

2018年の6月にミニシアター2館で公開された映画が、あれよあれよという間に累計300館以上で公開され、観客動員数は200万人を突破。興行収入はヒットの目安とされる10億円を大きく上回って30億円を超え、このままいけば『劇場版ポケットモンスター』や『未来のミライ』『レディ・プレイヤー1』など並み居る定番映画や大作を抑えて、2018年の年間映画興行収入ランキングのトップ15に入る勢いだと聞きますから、凄まじいことです。

なぜ『カメラを止めるな!』はここまでの大ヒットになったのでしょうか?

そんな議論を、先日DVDと同日に発売された『カメラを止めるな!』のファンブックの企画で、さとなおこと佐藤尚之さんと対談させていただく機会がありました。

ここでは、ファンブックに紙面の関係で載せきれなかった細かい個人的な印象も含めて、ご紹介しておきたいと思います。

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