「カメラを止めるな!」の超ヒット生んだ本質

「拡散」よりすごい「感染」のヒミツ

6月23日に公開された『カメラを止めるな!』を、すぐに大手配給会社のアスミック・エースが配給するようになったのは、7月1日にアスミック・エースの事業担当者が話題になっていた『カメラを止めるな!』が気になっていて見たからだそうです。

アスミック・エースの担当者がTOHOシネマズに売り込み行ったら、チネチッタ川崎が盛況だということも後押しして、8月の夏休み映画のピークに、TOHOシネマズで『カメラを止めるな!』が多数放映されるという快挙が実現するわけです。

映画の公開前から公開後にかけての、上田監督を中心とした関係者の方々の一つひとつの努力が、一人ひとりの観客の熱量を高め、感染の確率を少しずつ高め、感染のスピードをちょっとずつ速くしていったと言えるのではないかと感じます。

関係者全員によるプロモーション活動が勝因

もし、『カメラを止めるな!』の関係者60人全員が努力せず、映画の宣伝をプロデューサー一人に任せっぱなしにしていたら。

映画のコンテンツ力だけに任せて、5万枚のチラシをいろんなところに配らず、ツイッターでたくさんの投稿やいいねやコメントをしなかったら。

毎日のように誰かがどこかで舞台挨拶をして、自分たちの映画に対する思いを一人ひとりの観客に伝える努力を怠っていたら。

ファンイベントでの上田監督と参加者の記念写真(写真:カメラを止めるな!を止めるな!)

どこかで何かの偶然の連鎖がつながらず、6月公開の映画が、7月にシネコンで公開され、8月にはTOHOシネマズで全国展開という奇跡にはつながらなかったかもしれないのです。

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『カメラを止めるな!』から学べるのは、面白い映画がクチコミで自然と拡散するようになった、という表面上の現象ではなく、面白い映画を奇跡の大成功に導いたのは、映画関係者の一人ひとりの地道な努力によるエネルギーの感染だ、ということです。

「予算がない」とか「人手が足りない」「マーケティングや広報専門の人がいない」という言い訳はよくあります。

しかし、そういう人たちは、『カメラを止めるな!』の関係者ぐらい全力で、その作品を世の中に伝える努力をしているでしょうか。すべての映画関係者だけでなく、コンテンツクリエイター、そして企業のマーケターにとって学ぶことは少なくないでしょう。

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