決断遅い日本が、ミャンマーで巻き返すには? ミャンマー若手起業家、 チョーミンティン氏に聞く
今は「世界中からラブレターをもらっている」状態
――ミャンマーが軍政から民政に変わり、オバマ大統領が現職の米大統領として初めてミャンマーを訪問、今春には安倍首相も訪問を果たしました。民主化後のミャンマー外交は、かなりの成果を収めているといえますか?
ミャンマー経済は今、世界中が注目しています。オバマ米大統領は2012年11月、我が国を訪問してテインセイン大統領や、民主化運動の旗手であるアウンサンスーチー議員と会談しました。また、それよりも1年前に、ヒラリー・クリントン前国務長官がミャンマーを訪れました。これがきっかけとなって、米国とミャンマーの関係は、非常に良い方向に進んだと思います。
2013年の春以降は、その動きに一層、弾みがつき、多くのビジネスパーソンがミャンマーを訪問するようになりました。今のミャンマーは、世界中からたくさんのラブレターをもらっているようなものです。
――日本企業のミャンマー進出は、うまく行っていますか。
もともとミャンマーは、太平洋戦争の最中も、日本と同盟関係を結んでいました。いわば、古い友人関係のようなものです。ただ、ミャンマーと日本の関係を良好なものにするためには、お互いをもっと理解し合う姿勢が必要でしょう。
たとえば日本は、ミャンマーと経済的な連携を強めるため、自分自身は熱意を持ってプレゼンテーションをしていると思っているでしょう。でも、今のミャンマーの政治家、官僚、テクノクラートは、恐らく日本側が言う熱意を、理解できていません。
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