恵比寿ウェスティンが考える「最高水準」 東京ホテル大競争時代を勝ち抜く秘訣

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オリンピックにたとえるなら、ウサイン・ボルト選手は3年間以上のトレーニング期間があるからこそ、オリンピックの舞台でベストを尽くすことができる。が、私たちはそうではなく、日々一貫した最高のサービスをお届けすることを心掛けています。そして私はそのプレッシャーを受けています。

たとえば、鉄板焼きのレストラン恵比寿では、日本の牛肉を提供して、その表示もきちんとできるようになっています。「和牛」とうたっているものは、決してオーストラリアやほかの国の肉ではありません。そういうことは一切しておりません。私たちは、お客様に、バリュー・フォー・マネーを提供しています。

ロビーラウンジと上階からの景色

宮殿での晩さん会を彷彿とさせる、22階のヨーロピアン・コンチネンタル・レストラン「ビクターズ」

――もしも総支配人がこのホテルのお客さんだったら、どう楽しまれますか? オススメの場所は?

2つあります。ひとつはロビーラウンジですね。ホテルの入り口を入ったところで感じられる、スペースの雄大さ。そしてガーデンを見て、安らぎを覚えることができます。6月にはホタルが見られますし、鳥のさえずりも聞こえる、たいへん美しいガーデンだと思います。東京の中でのオアシスが感じられると思います。

2番目のオススメが22階です。洗練された東京の街のスカイラインが見られます。レインボーブリッジ、東京タワー、スカイツリーが一望できます。そして反対側に行くと、美しい富士山が見られます。私は毎日22階へ富士山を見に行きます。スタッフからも「なぜいつも富士山を見ているのですか」と聞かれるのですが、美しい形、山頂の雪を見ることで、毎日活力とインスピレーションを得ているのです。

――来年はいよいよ20周年ですね。

オーナーやスターウッドと話し合って、大きなイベントをひとつだけやるのではなくて、小さなイベントをいろいろな施設で数多く実施しようと思っています。お客様の選択肢も広がりますし、いろいろな体験をしていただけると思います。

イベントは、恵比寿が魅力的なデスティネーションであるという位置づけを、再度確立することが目的になっています。恵比寿は、丸の内、銀座、六本木とはまた違った街です。六本木から地下鉄で2駅ですが、住宅地で緑が豊かな、魅力的なデスティネーションであることを、再度発信していきたいと思っています。

――部屋のリノベーション(改装)の計画はありますか?

具体的にはお話しできませんが、内装を変える方向で検討しています。いくつかのインテリアデザイン会社とも会っています。今後、優先順位を決めていく予定です。

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