大卒生の内定率は、かつてない水準に達している。厚生労働省が発表している「大学等卒業予定者の就職内定状況」によると、2019年卒生の10月1日時点の就職内定率は、77.0%。1997年の調査開始以降で、最高の数字となっている。
それに呼応するように、就職活動を控える学生の間に、「なんとかなるだろう」という風潮が高まっている。リクルートワークス研究所が公表している、最新(2019年卒)の大卒求人倍率調査は1.88倍。相当な売り手市場と見てよい数値だ。ただ、従業員規模5000人以上の会社に絞れば0.37倍と、依然狭き門であるし、人数を絞る業界や会社が存在するのも事実。何より就活生にとって、こうした傾向や会社ごとの採用数を把握することこそ、重要である。
ここで、東洋経済新報社が11月30日に刊行した『就職四季報2020年版』(「総合版」および「女子版」「優良・中堅企業版」を同時刊行)から、「新卒採用が多い会社」を集計し、採用数100人以上の会社294社をランキング形式で紹介していきたい。
売り手市場でも採用数を絞る企業は少なくない
対象となるのは「総合版」掲載の1286社のうち、「修士・大卒採用数」(2019年4月入社予定)に有効回答があった1244社。なお調査時点は原則2018年8月で、会社によってはその時点での内々定者数や、予定・計画数の場合もある。また、前年の同じ時期に調査した内定者数も併せて掲載し、前年からの増減がわかるようにしている。
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