中国No1大学、北京大生たちのシューカツ 中国エリート学生座談会(下)

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――まずまずというのは?

劉晨:ほかの人と比較して、そっちと交換したいと思わないこと、今、あるもので十分だと思えること。

――……劉晨さんの就職先はかなりの大手ですよね?

劉晨:メガバンクですね。

――劉晨さんのいう「まずまず」のレベルはかなり高そう。

劉晨:そうかなあ。ほかと比べて、彼らと代わりたいと思わなければ、それでいいんですけど。

陳慧芳:私はまずいちばんに、仕事の内容に興味を持てたこと、次に仕事環境がよかったこと、それからお給料がよかったことで、今の会社に決めました。

最初は、仕事の内容が面白くて、給料がよければよいと思っていたのです。でも面接を受けたり、インターンをしたりする中で、私も職場環境は重要だと思うようになりました。

もし楽しくやれなければ、どれだけ給料が高くても続きません。遅かれ早かれ、転職することになるでしょう。

会計事務所は、薄給で不評

――具体的に何かきっかけは?

陳慧芳:外資大手の投資銀行の面接がすごく嫌な感じだったのです。面接官は2人の香港女性で、どちらも典型的な顧客マネジメントでした。内容はロールプレイング式で、彼女たちは顧客、私は担当者です。顧客の資産投資に失敗し多額の損失を出してしまったというシチュエーションで、2人の面接官は私の目の前でそれはもう、ものすごい勢いで烈火のごとく怒鳴り散らし、「どうするつもりか」と私を責め立てました。

私は考えに考えて、でも何も思いつきませんでした。2人のタフな中年女性を前に、私はもう本当に頭が真っ白になってしまったのです。結局、その面接には落ちましたが、このとき、「心の健康」は大事だと思うようになりました。

曹英娜:私は陳慧芳さんと同じで、いちばんは仕事の内容です。でも私の場合、家庭的なタイプなので、自分の好きな仕事をして、家庭とのバランスをうまく調整していくのが理想かな。生活全部が仕事ではなくて、一部は自分とか自分の家族に時間を使いたいです。

あと2番目に重視したのは給料と福利。やっぱりちょっといい生活をしたいですから。それから3番目は、さきほどお話した企業文化です。

呉雪峰:私は国営企業のような退屈な仕事ではなく、チャレンジしがいのある仕事に就こうと決めてから、まず、将来的な発展空間を重視しました。私の就職先は四大会計事務所のひとつですが、実は学生の間では薄給で、仕事のプレッシャーがすごく大きいと、不評なのです。

それはたぶん本当です。でも私は「平台(企業や組織が提供する環境や場を指し、日本語は“足掛かり”的な意味合い)」がよいことを重視しました。この会社で得られるものは、今後、転職したり、MBAに進んだりしたときに、すごく役に立つでしょう。

でも、それだけではなくて、ウェルカムパーティに出席したときに、会社の雰囲気がすごくよくて、心から楽しいと感じられたことも大きかったです。

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