中国No1大学、北京大生たちのシューカツ 中国エリート学生座談会(下)

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孫凱:僕は大学3年に上がる前の夏休みには、方向性を決めていました。学外のプロジェクトなどに参加して、いろいろな友達と交流したり、さまざまな知識を吸収したりする中で、金融業界にしようと考えたのです。このときすでにPEに行きたいと思っていたのですが、それは僕の2つの理想にかなっていたからです。

――理想?

孫凱:ひとつはself improvementつまり自分自身の成長、もうひとつは他人を助けることです。この理想を実現する道はいくつもありますが、PEで企業の成長を助けたいと考えました。

――どうして人を助ける仕事をしたいと?

孫凱:これは個人的な哲学ですね。そこには宗教的なことや、道徳的なことも含まれますが、具体的に「なぜ?」と聞かれるとすごく難しいです。

――いつからそんな風に?

孫凱:理想については高校の頃から考えていました。

曹英娜:孫凱さんってすごいですねえ。就職活動のときに理想とか人生の哲学まで考えている人は、あまりいないんじゃないでしょうか。私が知っているかぎりでは初めてですよ。

孫凱:たぶん家庭の影響なんかもあると思う。母は僕が小さい頃から『論語』『老子』『道徳経』『大学』など中国の古典を読むように言っていました。それが今の僕の価値観を作ったと思います。

最後の決め手は、人間関係

――では次に、どうして今の会社を選んだか、どんな点を重視したか教えてください。

劉晨:僕はインターン先にそのまま就職することになるのですが、ここに決めたのは、実のところ彼らの内定がいちばん早かったからです。クリスマス前には通知が来て、翌日には契約しました。

――でも就職先にはそれだけの魅力もあったのですよね?

劉晨:そうですね。この会社に決めたのは、人間関係がよかったからです。たとえば仕事をしていると、ときどきミスをしてしまうこともあります。順調なときはどこの会社のボスも同じようなものだと思うのですが、いったんミスをすると、ボスの態度は変わります。

以前、インターンをした会社のボスは、僕の英文レポートが「なっていない」と言って、何度も書き直しさせるのですが、具体的な指示はなく、何をどうしても全部だめだと突き返されました。これでは僕もボスも双方気分が悪いです。

今のボスは我慢強く、僕にどう書き直したらいいか、指示してくれます。そんなふうにいつも寛容的な態度で、僕の間違いを正してくれるので、たとえミスをしても、穏やかな気持ちでいられます。

――つまり職場環境が重要だと?

劉晨:もちろん企業の成長の速さも重要ですよ。スピード感がなければ仕事をしていても楽しくはないでしょう。でも実際にインターンをしてみて、会社に「帰属感」を持てること、たとえミスをしても、誰も僕を見捨てないと思えることも大事だと思うようになりました。職場が楽しくなければ、いくら仕事の内容が好きでも意味がないです。仕事環境は結婚より大事かもしれない。

――職場は転職できても、結婚相手はそう簡単にかえられないと思うんですけどね。会社にスピード感を求めるのは、やはり発展空間が大事ということですか?

劉晨:発展空間は必要ですが、それはまずまずでいいのです。

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