中国はここまでして「個人情報」を得ている 日本人が知らないデジタル監視社会の実態

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「中国のビッグデータは国民を見張っている」と「デジタル・レーニン主義」の名付け親であるハイルマン(ドイツの社会学者)が言った。「もはや中国の監視体制は『オーウェルの世界』を超えた」と。

中国の交通警官のサングラスは顔識別装置を内蔵している。なぜなら中国の顔面記憶データと、どこにでも張り巡らされた監視カメラによって、手配された被疑者がおよそ6、7分で拘束されるシステムが完成しており、交通警官のサングラスに連結しているからである。

ましてドローンの生産量は世界一を誇り、スパコンも演算速度で世界一、5G開発でも世界の最先端を走り、次世代の量子コンピュータの開発でも世界一の座を狙って大規模な開発研究センターを安徽省に建設中だ。

日本やアメリカの個人データも中国に…

「あの国からアメリカに来る学生は全員がスパイだ」と、トランプ大統領は私的な夕食会で思わずホンネを漏らした。

2018年8月8日、ニュージャージー州にあるトランプのゴルフクラブで私的な夕食会が開かれ、メラニア夫人、イバンカ夫妻、クドロー国家経済会議委員長らが出席した。この私的な夕食会に13人が招待された。主にトランプと長い友人関係にある財界人、ペプシ、ボーイング、ジョンソン・エンド・ジョンソン、クライスラー、アーンスト・アンド・ヤング(会計事務所最大手)など錚々たる大企業の幹部らである。「あの国」の名指しはなかったが、誰が聞いてもどの国かは明らかだろう。他方、中国は日本からの情報取得に余念がない。

日本のマイナンバーのデータが中国に流れた。下請け業者が、孫請けの中国人の会社に発注したからだ。全米の連邦職員の名簿やデータは2年前に中国のハッカーに盗まれている。

2018年8月、ボルトン大統領補佐官は「オバマ政権下の2015年に米国連邦職員2200万人分の個人データが中国に盗まれた」と発言した。

北朝鮮のハッカー部隊は、中国遼寧省の丹東と瀋陽のホテルに陣取って世界中にランサムウェアを仕掛け、身代金をビットコインで要求している。

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