先ほどデータは未既婚合算のものなので、ソロと既婚とを分けて比較してみましょう。標本は変わりますが、私が主宰するソロもんラボで2018年1月に調査した結果です。
既婚男女は、40代男性を除けば、すべての年代でまだまだ「愛を信じる」率が高いようです。細かく見ると、既婚男女ともに、年代が上がるごとに愛が消えていく傾向にあるのに対して、50代既婚男性だけ愛が最大化しています。つまり、50代既婚男女は夫婦間での意識の乖離が激しいということです。
未婚、既婚できっぱり分かれる意見
一方、ソロ男女はきれいに全員全年代が「愛なんか信じちゃいません」。こうなると、むしろ清々しさすら感じます。ソロ男女とも「愛よりお金を信じる」年代は20代です。『独身男が「結婚コスパ悪い説」を信奉する理由』という記事で紹介しましたが、結婚はコスパに合わないと考えてしまう遠因がこんなところにも表れているともいえます。
ソロ男女とも、双方がこれだけ「愛よりお金を信じる」体質なのですから、結婚どころか恋愛だって進行するはずがない。そういう見方もできますが、1人で生きていくためには経済的自立は必須であり、何よりお金が大切だと考えることも当然です。そうした生き方自体もまた否定されるべきものでないでしょう。
というと、愛ある結婚生活を送られている既婚者の皆さんからは、「愛とお金はトレードオフの関係ではない」「お金で愛は買えない」というご意見をいただきそうですが、そうはいっても、結婚生活においてお金は大事な要素であることは経験者であればこそ身に染みて感じていることと思います。
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