3億人突破のＬＩＮＥ､世界制覇の秘策とは? 現地化戦略で世界のスマホユーザーを囲い込む

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くす玉の後にはクラッカーも炸裂

そしてついに、というよりも読み通りと、いえばいいのか、まもなく3億人突破の瞬間がやってきた。

午後2時36分、カウンターの数字が3億人を突破した瞬間に森川亮社長と舛田淳執行役員の手によって金色のくす玉が割られた。そして社員からは歓声とともに、クラッカーが割られ、色とりどりのリボンが2人に向けて舞い上がった。

インドが急伸。西欧も強化

その後、挨拶のために壇上に立った森川社長は、「来年中に5億人を目指す」と宣言。1億人から2億人達成までに要した日数は184日。そこから3億人達成までに要した日数は127日だ。この勢いを見る限りは「来年中に5億人」は、サプライズとはいえない順当な目標といえるだろう。

会員数の成長を牽引しているのは海外だ。毎日会う友人など身近な人と連絡を取り合っているだけだと、自分が使っているLINEがグローバルに使われているアプリだという実感はあまりないかもしれないが、ユーザー数は台湾で1700万人、タイで2000万人、スペインで1500万人を突破。海外ユーザーの比率は現在8割に達している。

最近特に伸びているのは、スマホの普及が急速に進んでいるインドだ。現地の著名人を起用した限定スタンプを提供するなどしてユーザーの心をつかみ、本格展開開始から3カ月で早くもユーザー数が1000万人を超えた。年内の2000万人突破に向け、視界良好だ。