日本のキャッシュレス化が残念な3つの理由 「万引きエクスペリエンス」で少しハラハラ!?
「GATHERING TABLE PANTRY」は、ソフトドリンクやアルコールのほか、お酒にも合うカプレーゼやプロシュート、肉の煮込み料理などが楽しめるお店です。馬喰町はビジネスで訪れる人が多い立地ということもあってか、訪れた日はそれほど混み合っていませんでした。パソコンで作業をしながら食事を楽しんでいる人もいたりと、カフェ感覚で利用している人もいるようです。ほかにも、電子決済での支払いを体験する目的で来店しているような人がいました。
まず、テーブルに置かれたタブレットで飲み物や料理を注文すると、食事がテーブルまで運ばれてきます。すべて食べ終わって決済ボタンを押すと、スタッフの方がモバイル決済端末を持ってテーブルまで来てくれます。座席でクレジットカードや電子マネーで支払いをして終了です。
「現金決済できない」と知ると、入店をあきらめる客も
一方の「大江戸てんや」は、浅草寺や雷門が近いこともあり、多くの人が行き交うところです。 観光客で混雑しているせいか、店頭に掲示された「現金お断り」の表記が、あまり目立っていませんでした。実際、私たちが食事している最中も、新規の来店者に店員さんが現金不可の旨を説明すると、入店をあきらめたお客が3組ほどいました。反対に「現金お断りはむしろ歓迎!」という様子で入店してきたお客さんもいました。
「大江戸てんや」のオペレーションは次のとおりです。入店すると、まず注文をするためのタブレットが置かれたレーンに並びます。順番がきたらタブレットで料理を選んだ後、隣の決済用タブレットが置かれたレーンに並び直し、店員さんにクレジットカードなどを渡して決済する流れです。支払いを済ませると、渡される番号札を手に着席。料理が完成したら自分の番号が表示されるので、商品を取りに行きます。結局のところ「注文と決済が1回で済めば、もっと手間が省けるのでは?」という印象です。
ここでは、地方から観光で訪れたと思われる若い男性が、数人で食事をしていました。東京では電子決済が普及しつつありますが、地方ではまだ普及率が低いと言われています。しかし、地方から来た若者たちは電子決済に比較的前向きなようで、「こうした取り組みは面白いね」という会話が聞こえてきました。
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