日本のキャッシュレス化が残念な3つの理由 「万引きエクスペリエンス」で少しハラハラ!?

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ロイヤルHDの「GATHERING TABLE PANTRY」でのメニュー選択。注文も決済もタブレットが主体だ(筆者撮影)

海外旅行に1度でも行けばわかりますが、現地通貨をキャッシュで扱うのは本当に不便です。まず、行き帰りの両替に始まり、お札や小銭の単位や絵柄に慣れていないこともあり、レジで支払いをするときには見つけにくいものです。そもそも、ジャラジャラと小銭を扱うのが煩わしいものです。

ですから、海外からの観光客が、現金を使わずに済むようにするのも、観光立国を目指していく日本にとって当然避けては通れない道でしょう。

ついに東京にもできた「現金お断り店」の実態は?

しかし、現状、日本でキャッシュレスといえば、多くの人にとってコンビニや大手チェーンのレジで店員さんを介して、Suicaなど交通系カードやスマホで決済する程度です。中国では街の露店でも、ウィーチャットペイなどでQRコードによる決済ができることがもはや当たり前です。そうした中国などに比べると、日本はまだまだ「現金決済」する人が多く、キャッシュレス後進国と言えます。

そこで、先日、日本でのキャッシュレスの現状をもっとよく知るため、決済の新しい取り組みをしている東京の店舗(現金お断り店舗と、自分のスマホでバーコードを読み込み、決済を終わらせる店舗)を見てきました。

ファミレスのロイヤルホストで知られるロイヤルホールディングスは、昨年11月「GATHERING TABLE PANTRY 馬喰町店(東京都中央区)」のオープンに続き、今年10月には傘下のテン コーポレーションが、「大江戸てんや 浅草雷門店(東京都台東区)」をオープンしました。2店舗とも「現金が使えない」実験的な店舗です。この2店舗で、お客さんの様子を観察してきました。

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