新型iPadPro、使ってわかった大刷新の全貌

画面は広くなりペンの諸問題も解決

iPhone XSでは、たとえば動画を見るなど横向きに構えているときにロック解除するには、一度端末を縦にしなければ認証されなかった。しかしiPad Proの場合、Smart Keyboardに装着している横の状態を縦にするのはさらに面倒なので、横向きでのFace ID認証を備えたと考えられる。

使い方はiPhoneと同じだ。画面に触れてiPadを見れば、ロックが解除される。そのうえで、画面下部から上へと短くフリックすれば、ホーム画面を表示することができる。iPhoneとの違いは、ドックと呼ばれるアプリランチャーがあること。下から上にフリックするとまずドックが現れ、アプリを切り替えたり、アイコンを画面内に持ってくれば、画面分割で同時に起動することができる。

特に12.9インチの大画面は、オフィスユースにとっては非常に戦力になる。たとえば今まさにそうしているが、テキストエディタで原稿を書く際、右側には取材したメモを同時に表示させても、それぞれの表示が小さくなることはない。さらにアプリは画面分割をしていても、もう1つフローティングで表示することができ、ここには写真アプリを表示させ、取材時の写真も参照できる。

ジェスチャーをベースとしたフルードインターフェースはiPhone Xから始まっており、同じ操作をiPad Proでも提供する。すでにiPhone X以降のスマートフォンを使っている人にとっては、むしろ自然にiPad Proの操作になじめるだろう。

ヘッドフォン端子は廃止

また、iPad Proを使い始めてまず驚かされたのは、そのスピーカーのよさだ。iPad Proにはこれまでも、4カ所にスピーカーが備わり、傾きに応じて自動的に左右のチャンネルが入れ替わる仕組みだった。これは引き継がれながら、新世代のiPad Proにはツイーターとウーハーの組み合わせが4つ搭載され、特に重低音の強化が行われた。

また、2018年のiPhoneやMacBook Airも同様だったが、AシリーズのチップもしくはT2チップと組み合わせるオーディオ処理によって、より豊かなステレオサラウンドが楽しめるようになった。これは2018年モデルのiPhone全モデルでも同様だったが、オーディオのエンジニアがシリコンのエンジニア、ソフトウエアのエンジニアと密に連携し、これまでにないサウンド体験を作り上げているのだ。

エッジはより滑らかに加工されている(筆者撮影)

正面にビデオを再生中のiPad Proを持ってくると、サウンド空間の中に閉じ込められたような感覚になる。広がりのあるサウンドは、動画視聴が多い人にとっても、iPad Proに乗り換える十分な動機となるほどだ。

その一方で、これまで標準的に搭載されてきた3.5ミリヘッドフォンジャックは、iPhone同様、iPad Proでも廃止されてしまった。そのため、iPadに直接、お気に入りのイヤフォンを接続することはできない。ビデオ編集やサウンド編集にiPadを使っている人にとっては、使い勝手が損なわれてしまうだろう。

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