子どもの教育費に無頓着な親が知らない基本 教育費はローンと奨学金どちらを選ぶべきか

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一度、改めて「何を習いたいか」「何をやりたくないか」を子どもと一緒に話し合ってみましょう。子どもの意思を尊重すると、習い事の費用は抑えられていくはずです。

「平成29年賃金構造基本統計調査」によると、

学歴別平均年収
・高校卒:290万7000円(男性)、210万9000円(女性)
・高専・短大卒:311万円(男性)、254万8000円(女性)
・大学・大学院卒:397万7000円(男性)、291万5000円(女性)

大卒の平均年収は、比較的高くなっています。特に大学卒は賃金カーブの上昇がほかよりも大きくなっています。

東大・京大・慶応大学に入学した人の高校を調べてみると、開成、麻布、灘などの私立高が上位を占めるなか、筑波大附属駒場、東京学芸大附属などの国立高校(ただしこれらの国立校は難易度が相当高いです)も入っています。また、近年は公立校などの進学率も高まってきています。

生涯賃金を考えれば、私立に入って名門大学を目指すという考え方もあるでしょうが、子どもの向き不向きもあります。最終的には子どもの力量を見極めて、いちばん合った進路を見つけるのがよいのではないでしょうか。

貯めるならジュニアNISAもおすすめ

では、教育費を貯めるのに適した商品には、何があるでしょうか?

学資保険の利率がよかった時代は、将来かかる教育費の準備の定番として利用されていました。しかし現在、学資保険はあまりお得な商品とは言えません。

その他の商品を見回してみても、「これ!」という決め手がないのが現実です。

そのため、スタンダードな方法になりますが、子どもの名前の銀行口座を用意して、定期的に入金していくのがよいかもしれません。口座を老後資金などと分けるだけでも、残高がわかりやすくなりますのでおすすめです。

また、一部を投資に回すのもよいでしょう。この場合、税制が優遇されているジュニアNISAがおすすめです。年間80万円までの投資に対する運用益が非課税で19歳まで利用できます。ただし、貯蓄との割合は最大5対5。資金を増やすことを目的に、ジュニアNISAを100%にするのはリスクが高いので避けたほうがいいと思います。

NISAの場合、つみたてNISAという制度もあります。毎月、積み立てながら投資をしたい場合には利用するとよいでしょう。

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