「史上最悪バスジャック犯」の悲しすぎる真実

ブラジルを震撼させた事件の裏で起きたこと

史上最悪のバスジャック事件。その裏側には悲しい真実があった(写真:フジテレビ)

ブラジル・リオデジャネイロ・マレ地区。ここは銃撃戦や殺人事件が日常的に起きるファベーラと呼ばれるスラム街。フジテレビ「目撃!超逆転スクープ2」(11月3日夜9時から放送)取材班は今回、この町で1人の女性を取材することに成功した。イボーネ・ベゼーラ・ネベロ(71)。30年以上にわたり人生のすべてを捧げ、ストリートチルドレンやスラムの子どもたちの教育支援を続けてきた「ストリートチルドレンの母」だ。

「このあたりは非常に危険なエリアよ」

ストリート・チルドレンの母、イボーネ・ベゼーラ・ネベロ(写真:フジテレビ)

そう語りながら町を案内してくれるイボーネ。取材をする現地スタッフも決して立ち入ることはできないと言う。この町で心に傷を抱えた子どもたちに教育支援をするイボーネが、今も子どもたちに語り継ぐ事件がある。その犯人は、かつて彼女が「育ての母」だった一人の青年だった。

2000年6月にリオデジャネイロ市内で発生した“史上最悪のバスジャック事件”。拳銃を持った男が11人を人質に立てこもり、その模様はテレビで4時間にわたり生中継された。バスの周囲を囲む警察の特殊部隊とメディア。人質に銃を突き付けながら叫ぶ犯人。その一部始終がリアルタイムでブラジル全土に伝えられる、まさに前代未聞の事件だった。

前代未聞!バスジャック完全生中継

リオデジャネイロ市内を走る路線バスに乗り込む男。バス停に並んでいた乗客が、男が拳銃を所持しているのを目撃し通報。現場に駆け付けた警察官がバスに乗り込み警告する。「今すぐバスを降りろ」。すると男は近くにいた女性を抱え込み、取り出した拳銃を頭に突き付けた。「お前たちが降りろ。さもないとこいつの頭を吹っ飛ばすぞ」。仕方なく引き下がる警察官。

これが始まりだった。

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