日経平均は822円安、企業業績の先行き懸念 終値は3月29日以来約7カ月ぶりの安値

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 10月25日、東京株式市場で日経平均は822円安と大幅反落。終値は3月29日以来約7カ月ぶりの安値水準を付けた。写真は東京証券取引所で11日撮影(2018年 ロイター/Issei Kato)

[東京 25日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は822円安と大幅反落。終値は3月29日以来約7カ月ぶりの安値水準を付けた。前日の米国株が急落したことでリスク回避の売りが先行した。日米ともに企業業績の先行きに対する懸念が強まり、短期筋のシステム売買による先物売りのほか、海外ファンド勢などから現物の処分売りも出たとみられている。東証1部銘柄の98%が値下がりする全面安商状。東証1部の時価総額は600兆円割れとなった。

TOPIXは3.10%安。終値で年初来安値を更新した。東証33業種全てが下落。値下がり率上位にはサービス、ガラス・土石、その他製品、医薬品、電気機器がランクイン。米ナスダックが4%を超す下げとなったことを受け、ハイテク関連株への売りが膨らんだ。東証1部の売買代金は2兆9813億円だった。

中国市場で上海総合指数は2%を超す下落で始まったが、売り一巡後は下げ渋る動きも出た。市場では「予想を下回る米企業決算が懸念されたが、ヘッジファンド勢の売り仕掛けなど需給的な影響が大きい。複数のテクニカル指標は売られ過ぎを示唆している。何らかのタイミングで一転買い戻しとなる可能性もある」(証券ジャパン調査情報部長の大谷正之氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、島精機製作所<6222.T>がストップ安比例配分。24日に2019年3月期の連結業績予想を下方修正し、嫌気された。従来の増益見通しから一転、最終減益を見込む。バングラデシュにおけるアパレル関連の設備投資が低調に推移したことなどが響いた。半面、ベリサーブ<3724.T>は大幅続伸し、9月に付けた年初来高値を更新した。24日に発表した2018年4─9月期の好決算を評価した。

東証1部の騰落数は、値上がり34銘柄に対し、値下がりが2072銘柄、変わらずが3銘柄だった。

 

日経平均<.N225>

終値      21268.73 -822.45

寄り付き    21676.83

安値/高値   21204.40─21703.21

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1600.92 -51.15

寄り付き     1622.03

安値/高値    1597.51─1624.51

 

東証出来高(万株) 164130

東証売買代金(億円) 29813.82

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