50歳を過ぎて夢を追う事は「逃げ」ではない 「稼ぐための仕事」と両立させることが前提

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詳細はわかりませんが、介護のために田舎に戻ったものの現在お祖母様は施設に入られたということであれば、地理的な自由度も再度上がったはずです。何も「今いるその場所」の中から選択肢を探す必要はまったくありません。

都会に出てみる、知らない街に出てみる。そのうえで画業と両立できる仕事を探す。美術館で働いたり、専門ショップで働いたり、本気で画業を極めたいのであれば、どこにいけば一歩夢に近づけるかを本気で考えるはずです。

そのようにしてアクティブに自分の人生を切り開いていかないと、ご年齢を考慮せずとも夢はいつまでも夢のままで終わってしまいます。

仕事と「夢の実現」を両立させるには

夢は持つことで実現できるものではありません。自分が本気で行動することなしに、誰かが夢の実現に手を貸してくれるわけではありません。行動を伴った結果としてのみ夢は実現できるものです。

将来が今の延長線上でしかないか否かは、ひとえに自分自身の行動にかかっているのです。要は真剣であるか否かであり、やるかやらないか、です。

私自身も夢をかなえるべく誰よりも仕事をして、誰よりも勉強をし、血を吐いて入院しても夢をあきらめようと思ったことは一度もありませんでした。自分自身の人生を変えられるのは自分だけだとわかっていましたし、夢に本気だったからです。

よく英語の表現ではgrow up(成長)したのか、give up(あきらめた)のかどっちか、という表現を使います。

何歳であっても夢を持つことは自由ですし、あきらめずに前に進めば少しでも夢の実現に近づけるはずです。

ただし、Aさんの場合は年齢的に努力や夢の追求だけではなく、稼ぐための仕事との両立という工夫が求められます。

本気であれば、ぜひ知恵を絞って両立の状態を目指してみてください。Aさんが本気の行動に取り組み、夢の実現に一歩近づけるであろうことを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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