日本代表、吉田麻也が築く新リーダーの役割 ウルグアイ撃破、「新ビッグ3」躍動し3連勝
30代の年長者である長友や東口順昭(ガンバ大阪)、槙野智章(浦和レッズ)らの力を借りるのはもちろん大事だが、特に大切なのが、森保監督の哲学を誰よりも熟知する青山から意見をもらうこと。そこは吉田も重視した点だ。
「森保さんがどういうサッカーをするのか、どういうふうにやるのか、トレーニングの仕方、ゲームのアプローチのやり方はアオ君に聞いたりしました。練習の中でのメッセージはすごく伝わりやすい。激しい中でも考える楽しさが非常にある。考えながらのトレーニングを久しくしていなかったので、やりがいがありますね」と彼は”森保イズム伝承者”の後押しを受けながら、練習からコンセプトを理解し、ウルグアイ戦に照準を合わせた。
吉田もトライ&エラーを重ねて成長してきた
その思惑通り、ロシアワールドカップ8強でFIFAランク5位の強豪を相手に、日本は臆することなくぶつかった。森保監督が前日会見で「同じ目線で戦ってほしい」と語った通り、この日の選手たちは堂々とエディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン/フランス)やディエゴ・ゴディン(アトレティコ・マドリード/スペイン)ら世界トップ選手と真っ向から渡り合った。
新キャプテン・吉田が最初に心がけたのは、新ビッグ3に長所を存分に出させ、躍動感あるプレーをさせること。
「自信を持って自分の持ってるものを出すようにトライしてほしい」と試合前日にも強調していた。彼自身、代表デビューした2011年アジアカップ(カタール開催)の頃は不安定なパフォーマンスが目立った。時には致命的なミスを犯し、失点に絡んでしまうこともあった。
そういうトライ&エラーを積み重ねて、キャップ数87試合になった今、冷静沈着なプレーをコンスタントに見せられるようになった。
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