必要なタクシー代をケチる人の残念な考え方 時間と成果を得るために効果的に投資しよう

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以前、こんなこともありました。ある大事なアポイントに向かうため電車に乗っていたところ、車両事故が発生。アナウンスによると、いつ運転再開するかわからないとのこと。そこで、私は瞬時に電車を降りて、駅前のタクシーに飛び乗りました。

もちろん、「運転再開を待つ」、あるいは「アポイントの相手に『電車が遅れていること』を伝える」という選択肢もありましたが、私は迷わず電車を降りました。

結果、タクシー代はかかりましたが、時間どおりにアポイント先に到着し、相手に迷惑をかけることはありませんでした。

「自分でやればタダになる」は時間の浪費

時間を大切にする人は、ひとりで仕事を抱え込むこともしません。自分ひとりで頑張っても出せる成果は小さいと知っているからです。チームを組んで働くと、時間が短縮できるうえ、レバレッジ効果により、少ない労力で大きな成果も期待できます。つまり、時間を買っているのです。

仕事の結果にレバレッジが利く、だから大きな仕事もできるのです。アイドルグループも、解散してソロ活動を始めた途端、人気が落ちていくことがよくあります。これはチームでいるからこそ、相乗効果が発揮されている典型的なパターンです。

お金に困らない人は、時間が有限であることもわかっています。だから、自分にしかできない仕事に専念するために、最初に「やらないこと」を決めるのです。

たとえば、営業畑のサラリーマンが独立した場合、経理業務に時間を割くよりも、仕事を取りにいくことに集中したほうが効率のいいことは言うまでもありません。経理のために人を雇うか、アウトソーシングするのが賢いやり方です。これは、お金で時間を買うという延長にある考え方です。

逆にお金に困る人は「すべて自分でやればタダになる」と思い、仕事を抱え込みます。しかし、これは時間の浪費につながるのです。あなたが1日かかる仕事も、プロなら1時間で終わるかもしれません。それならば、お金を払ってでもプロに頼んで、その分、自分は得意分野の仕事をするべきです。

「やるべきことに加えて、やらないことを決める」

自分でやらないと決めたことはお金を払ってでも他人にやってもらう。お金に困らない人はそうした考え方をつねにしています。仕事の役割分担をすることで、より多くの成果につながるのですから。

●食えない人は、保険に入って安心する
●食える人は、健康のために時間とお金を使う

私は数年前、健康診断で「肺に影がある」と言われました。

「ガンかもしれない……」

最悪の事態が脳裏をよぎりました。ふだんはポジティブ思考の私ですが、精密検査の結果が出るまでの期間は完全にネガティブ思考になっていたのです。何をするにもやる気が出ず、悪いことばかり考えていました。

幸いなことに検査の結果はガンではありませんでしたが、私はこのことで健康の大切さを思い知らされました。健康でなければ仕事もできず、お金に困る生活に陥ってしまう、と。

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