若林正恭「ロイホに喜ぶ父から学んだこと」 「深夜コンビニ」が人生ピラミッドの上に来た
しかし、今はこう考えが変わってきた。
「でもいまだに同期の芸人と、深夜のコンビニの駐車場の輪止めに座って“あれって〇〇だよな”なんて話しながらアイス食ってたりするんですよ(笑)。
若いころは“なんか楽しいことねーかな”って話してひまをつぶしていた場所だった。それが、今は人生のピラミッドの結構上のところにあって、そんなもんでいいんだなって思えたんです」
クスッと笑えて、毒気があり、ときにホロリとする本書。女性にもぜひ読んでもらいたいと話す。
「男っていくつになってもこんなこと考えてるんだ、というのを知っていただきたいですね。だから共感するというよりは、いい意味で男を見下しながら楽しんでもらえれば。“何ゴチャゴチャ言ってんの……バカだなぁ!”って思いながら読んでいただければと思います(笑)」
ライターは見た!著者の素顔
おじさんになってくだらないことが好きになったという若林さん。
「こないだDJ機器を買ったんです。“自分の好きな音楽を聴いてみたい”という気持ち100%で買いました。若いころだと“アイツ金持って、芸人のくせにDJ始めやがった!”とか言われるから無理でしたね。
これでわかったのは、おじさんってこうやって自意識過剰が減っていくから、恥ずかしげもなくオヤジギャグを言うんだな、ってこと。でもそうなると、お笑い芸人としてどうなのかな、と(笑)」
(文/成田全)
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