実録!「禁酒」すると睡眠はどう変わるのか お酒ではなく睡眠でストレス解消に挑んだ

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イビキをかきやすくなる、とも言われています。アルコールが舌の筋肉を麻痺させるので、舌が気道を塞いでしまい空気の通り道が狭くなり、空気が通るときに空気抵抗が大きくなって粘膜が振動するからです。気道が狭くなっているので、イビキをかいているときは、酸素を十分に取り込めなくなり、眠りが浅くなります。

イビキをかいている人を起こそうとして声をかけると、意外にすんなり起きてビックリしたこと、ありますよね。そう、イビキをかいているときは眠りが浅いから、すぐに起きてくれるのです。こういうときは、中途覚醒も増え、疲れが十分に取れず、日中眠くなることも多いはずです。

睡眠は嫌な記憶を消してくれる

ということで、お酒は一般的に眠りを浅くし、翌日に疲れを残します。深酒をすると睡眠時間が短くなるので、さらに「眠く」「ダルく」感じる人も多いでしょう。

深酒で逆にストレスが増えることが2年間の実体験でわかりましたので、今度は睡眠の教科書どおりに、「徹底的に寝てストレスを解消」を試みることにしました。実は睡眠にこそ、ストレス解消効果があるのです(灯台もと暗し、ですよね)。

睡眠中には記憶の整理整頓が行われ、その中の一環として「嫌な記憶を消す」作業が行われるのです。具体的には脳の活動が低下するノンレム睡眠中に、消したい記憶やストレスを消してくれます。だから上司や取引先から理不尽なことを言われたり、仕事で失敗したりなど、かなりの精神的ダメージもしっかり寝れば翌朝には弱まっているのです。

たとえば子どもの頃、親に怒られてわーっと泣いた日を思い出してみてください。疲れてそのままベッドで随分長く寝て起きたら、怒られたことも忘れてケロっとスッキリしていた記憶はありませんか? これは、私たちの今までの人生で最も賢い、「ストレス解消法」でした(泣くことの浄化作用ももちろんあります)。

それが、大人になるとお酒やタバコ、買い物、SNSなどにストレス解消を求めてしまうのですが、筆者の場合は、その場は楽しくても目先の気分がごまかされるだけでした。

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