実録!「禁酒」すると睡眠はどう変わるのか お酒ではなく睡眠でストレス解消に挑んだ
一方、中毒性がなく、安全で、お金がかからず、かつ効果的なストレス解消法が「よく寝る」ということ。嫌な記憶をやり過ごすのではなく、薄れさせてくれるのは睡眠だけです。脳にたまったストレスは、「脳を休ませる」ことで解消できるのです。
しかし、いきなりアルコールをやめるのは、至難の業かもしれません。私の場合、歯を磨いたり顔を洗ったりするように、飲酒が完全に日常のルーティンの中に組み込まれていたので、いきなり回数を減らすのは難しく、まずは量を減らすところからスタートしました。量を減らすのにそれほど苦はなく、半年くらいで、半量で満足できるようになりました。
飲みに行く回数の減らし方は
苦戦したのは、飲みに行く回数を減らすステップ。取り組んだポイントは2つです。1つ目は、「なぜ、こんなに飲みに行きたくなってしまうのか?」を分析することでした。誘われると一度は断ろうと思うのですが「行かないと、私が寝ている間に楽しいことが起きちゃうかも」と、行くことに「執着」して断れなくなってしまうのです。
この思考回路はどこから来ているのか? 私の場合は、子ども時代にできてしまったトラウマにありました。
子どもの頃、夜に目が覚めたら私以外の家族がおいしそうにお菓子を食べていたり、テレビを観ていたり。修学旅行のときに、内緒の暴露大会が始まるのも夜でした。
そのときの「自分だけおいていかれたような」悔しい気持ちがトラウマとなり、大人になってからも「寝ている間に楽しいことが起きちゃうかも(おいていかれないようにしなさい)」と支配していたのです。それに気づいて以来、「おいていかれるような」気持ちが減り、飲みに行く回数を減らすことができるようになりました。
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