実録!「禁酒」すると睡眠はどう変わるのか お酒ではなく睡眠でストレス解消に挑んだ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

2つ目のポイントは、お酒を飲む人と食事に行くとやはり自分も飲みたくなって飲んでしまうので、お酒を飲む人とは食事に行かないと決めたことです。そして家で夕食を食べるときは、「少しでも飲みたい気持ちになったら、寝る」と決め、結果的に8時頃から寝るようになりました。

お酒を控えたのとたっぷり眠ることで体調がすこぶる改善してきて、「飲まない」=「体調がいい」という構図が自分の中ででき、体調がいいのがうれしかったので禁酒を頑張れました。たまに飲んでしまうこともありましたが、飲んでもワインをグラスで2~3杯ほど。ここでストップしてもよかったのですが、もとに戻るのが怖かったのと、もっと体調を良くしたかったので「グラスワイン1杯で満足できる人」を目指しました。

お酒に誘われたときはどうするのか

この頃になると問題は、あり余る夜の時間をどう使うかということ。暇なので久しぶりにきちんと毎日湯舟につかるようになり、さまざまな入浴剤を試して入浴に凝ったり、健康に関する本を読み漁ったり、健康によい食事を作ってみたり……。

そのうちに寝る前にユーチューブを見ながら10分程度のヨガをするようになりました。このおかげでの体調が飛び抜けて良くなったので、寝る前の日課になりました。でも、ワインをグラス1杯でも飲んでしまうと、面倒になってヨガができなくなってしまうんですよね。だから毎晩ヨガをするために、だんだん禁酒を徹底できるようになっていった次第です。

お酒に誘われたら、どうするか。そのときは「お酒、飲めないんです」と正直に言ってしまうのがポイントです。最初から飲めないことを宣言しておくと、「飲み」中心の食事から「食べ」中心の食事に変えてくれるか、もしくは話自体が流れます。

さて、お酒をやめて寝るようになってから、お金がかからなくなったり、体調が良くなったり、生産性が高くなったり、協力者が増えたり……と私自身にはたくさんのポジティブな効果がありました。もともとストレスを解消するためにお酒を飲んでいたのですが、お酒から睡眠にストレス解消法を切り替えたら、ストレス自体もずいぶん軽減されました。

体調が良くなって、「寝たい」「ダルい」「疲れた」と自分の方へ向いていた気持ちが、「大丈夫?」「うまくいってる?」「良かったね」と周りの人にも向けられるようになったからか、協力者が増えて、睡眠不足だった頃と比べて仕事もプライベートもとてもスムーズに良い方向に進むようになりました。

もちろん、私のように極端な禁酒をして1日に2時間も3時間も長く寝ろとは言いません。ただ、今実践しているストレス解消法に少しでも不足感がある方は、だまされたと思って睡眠に真剣に取り組んでみてはいかがでしょう? いつもより20分、30分長く寝るだけでも、「継続は力」になりますよ。

西川 ユカコ 昭和西川副社長、睡眠サービスコンソーシアム理事

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

にしかわ ゆかこ / Yukako Nishikawa

睡眠サービスコンソーシアム理事、睡眠改善インストラクター、温泉入浴指導員、セロトニントレーナー。学習院大学卒業後、「ヴァンテーヌ」「25ans」「婦人画報」の編集者としてハースト婦人画報社に10年間勤務。現在は家業である昭和西川の代表取締役副社長を務め、また睡眠研究家として「ミス日本」ファイナリスト勉強会や「NHK文化センター」青山教室などで睡眠講義を行う。科学的データを参考にしながら、日中にパフォーマンスUPするための快眠法を日々研究中で、2020年4月にその全メソッドを公開する著書『最強の睡眠』を上梓。同年3月より、「睡眠サービスコンソーシアム」の理事も務める。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事