あなたが知らない中国人のニュース閲覧事情 ユーザー1.5億超のアプリの裏側を探る
――AIの書く記事は読みますか?
秦:スポーツの結果ばかりで、あまり読んでいる人はいないと思いますねぇ。CCTVの公式アカウントは125万ほどフォロワーがいますが、AI記者のアカウントは2000くらい。中国は取材から記事の作成、編集するには許可証が必要で、AIであらゆる情報を記事化するのは現実的でないと思います。
進化を続ける「ニュースアプリ」
――メインユーザーに20代後半の男性が多いというのはなぜ?
秦さん
そもそも中国のオンラインユーザーは2~30代がメインなので、特に若いとは感じないです。あとは中国の人口は男性の方が多いんです。
――お話を聞いていると、ユーザーはすごく情報を欲しているんですね
秦&周:情報はほしいですね。
秦:あとは暇つぶしですね。いまなにが流行しているのとか。ベースのニーズは日本と似ている気がしています。
周:今はWeChatが一番利用されてはいますが、24時間ずっとやるわけではないので余った時間にいろんなアプリでおもしろい情報を探していると思います。やっぱり暇つぶしですね。
――もはや「ニュースアプリ」の範疇を超えているような…
秦:ヘッドラインといえるほど全部がヘッドラインはないですしね(笑)。動画投稿サイトのような機能もあり、SNSの機能もあり、EC機能もあり。最近では、フィンテック人材も募集しているので、決済アプリに手を出すのでは?という噂もあります。
周:Toutiaoは次は別の機能でまた大きくブームになるという予感がしています。
newsHACKの関連記事
朝日新聞の「デジタルファースト」戦略ーー報道の現場はどう変わったのか?
「さあ、もう一度頑張ろう」新聞社からヤフーに出向して考えたこと【神奈川新聞→Yahoo!ニュース トピックス編集部・出向社員コラム】
新聞とAIをつなげた「日曜プログラマー」――高校野球戦評を自動生成する仕組みを開発
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら