「シエンタ」2列シート、競合2車と何が違うか 「フリード+」「ソリオ」と徹底比較してみた

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フリードプラスは、最初から車中泊を視野に入れており、フロントシートを前に出しリアシートをフラットにした状態の「おやすみモード」であれば、大人2人が横になれるほどのスペースが登場するのだ。さらにディーラーオプション品としてこのスペースにピッタリ収まるラゲッジクッションマット(2万1600円)も用意されている周到ぶりだ。

荷室にはアンダーラゲッジスペースも用意されているので、車中泊時の荷物の置き場に困ることもなさそうだ。また荷室ではないが、足先をかざすだけで左側スライドドアを開閉できるハンズフリースライドドアをディーラーオプション品(2万9160円)で用意されているのも他車にない点だ。電動スライドドアは「HYBRID B」には設定がないが、それ以外のグレードでは両側電動スライドドアが標準装備となる。

ソリオはほかの2車種に比べて全長が短いため車中泊にはやや不向きかもしれないが、その高い全高を生かしてルーフ部にネットやロッドホルダーを装着できるルーフバーが用意されている。フロントシートとリアシートを倒してのフルフラットも可能なので、仮眠程度なら十分こなすことができる。リアシートを前に倒せば、26型と20型の自転車が積載可能なほどのスペースが登場するのも見た目以上だ。電動スライドドアは上級グレードの「HYBRID SZ」と「HYBRID MZ」が両側電動、バンディットは助手席側電動が標準で運転席側はオプションで、それ以外のグレードでは助手席側のみ電動となる。

結局狙うならどの車種?

同じカテゴリのクルマでも意外にもキャラクターが異なる。シエンタは普段はファミリーカーとして使い、たまにレジャーに使うというユーザー向けだろう。上級グレードのオプション装備とはいえ、1500Wまでの電化製品が使えるACコンセントが付くのも、有事の際に家族を守る武器になりそうだ。

フリードプラスは、ガンガンアクティビティを楽しみたいアクティブなユーザーにオススメしたい。しっかり足を伸ばして寝ることができる荷室や、ハイブリッドモデルでも4WDが選べるのは他車にはない点だ。また、7速DCTによるスポーティな走りも魅力的に映る。

ソリオはそのコンパクトなボディサイズが美点であり、軽自動車からのステップアップに最適だろう。ハイブリッドが2種類あり、用途や予算によって選ぶことができるのもうれしいし、精悍(せいかん)なフロントマスクのバンディットが用意されている点もほかの2車種とは異なる点だろう。

小鮒 康一 フリー(ライ)ター

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こぶな こういち / Kouichi Kobuna

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とするが、実は現行車へのチェックも欠かさない。また、中古車販売店に勤務していた経験も活かし、中古車系の媒体でも活動中。できればどこへでもクルマで行きたいタイプで、電車移動は苦手な部類。通称「フナタン」。

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