それではまずボディサイズから比較していこう。各車のサイズは以下のとおりとなっている。
フリードプラス:全長4295mm×全幅1695mm×全高1710mm(2WD車の数値)
ソリオ:全長3710mm×全幅1625mm×全高1745mm
3車種を比べるとフリードプラスが最も全長が長く、ソリオは逆にいちばん全長が短い。全幅はシエンタとフリードプラスが5ナンバーサイズいっぱいの1695mmとなっているのに対し、ソリオは1625mmとコンパクト。一方、全高で見るとソリオが最も背が高く、シエンタは逆にいちばん背が低い。つまり、シエンタが普通のコンパクトカーに近いスタイルであり、ソリオは軽スーパーハイトワゴンに近いスタイルを持っているといえる。
なお、フリードプラスの4WD車は、リアゲートの形状がフリードと同じになるため全長が4265mmとなり、ソリオバンディットはバンパーの形状が異なるため全長が3720mmとなることを付け加えておく。
搭載エンジン&燃費はどう違う?
エンジンはシエンタとフリードプラスが1500cc、ソリオが1200ccのエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドとなる。この中でソリオのみがEV走行も可能なストロングハイブリッドと、モーターアシストにとどまるマイルドハイブリッドの2種類を用意しているのが最大の違いとなる。トヨタのTHS II、ホンダのSPORT HYBRID i-DCDとそれぞれ仕組みが異なる点もあるが、パワートレインでのいちばんの違いは組み合わされるミッションだ。
シエンタとソリオのマイルドハイブリッド車は無段階変速のミッションが組み合わされるが、フリードプラスには7速のDCT(デュアルクラッチトランスミッション)が、ソリオのハイブリッド車には5速のAGSと呼ばれるマニュアルミッションをベースとしたATが搭載されている。このスズキのAGSはやや癖のあるミッションのため、ソリオハイブリッドを検討する場合は一度試乗してみることを強くオススメしたい。
フリードプラスのミッションは7速となり、スポーツハイブリッドという名前のとおりスポーティな走りを楽しむことができる。もちろん変速をするため無段階変速とは異なり変速ショックも発生するが、スポーティな車種からの乗り換えユーザーには魅力的に映る可能性も高い。こちらもぜひ試乗で確かめていただきたいところだ。
また、降雪地域のユーザーなどで4WDが欲しいとなった場合はフリードプラスかソリオのマイルドハイブリッド車の2車種のみの選択肢となってしまうので注意されたい。
続いて気になる燃費(JC08モード燃費)だが、シエンタは28.0km/L、フリードプラスは26.6km/L~27.2km/L(4WD車は25.2km/L)、ソリオハイブリッドが32.0km/L、ソリオマイルドハイブリッドが27.8km/L(4WD車は23.8km/L)となっている。ソリオハイブリッドが唯一の30km/L超えを達成しているが、それ以外の車種も軒並み25km/Lオーバーのため、実燃費ではそれほど大差はないのではないだろうか。もちろん、全車レギュラーガソリン仕様となっている。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら